日本政策金融公庫の追加融資とは?審査を通過するポイントを解説!
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公開日:2025年11月
更新日:2025年11月24日
事業の成長や急な資金不足に備えるうえで、「日本政策金融公庫の追加融資」は中小企業や個人事業主にとって非常に心強い資金調達手段です。日本政策金融公庫は、創業融資だけでなく、事業拡大・設備投資・資金繰り改善など、事業のステージに合わせた追加融資の制度を整えており、多くの事業者が再度の資金調達に活用しています。
しかし、日本政策金融公庫の追加融資は、初回融資とは審査基準が異なり、実績や返済履歴がより重視される点に注意が必要です。追加融資ならではのメリット・デメリット、初回融資との違い、申し込み手順、そして審査を通過するポイントを理解しておくことで、スムーズかつ計画的に資金調達を進められます。
この記事では、日本政策金融公庫の追加融資の全体像から審査の通過ポイントまでを徹底解説します。追加融資を検討している方や、今後の資金計画を立てたい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
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日本政策金融公庫の融資の特徴

日本政策金融公庫には、国民生活事業・中小企業事業・農林水産事業の3つの部門がありますが、個人企業や小規模事業者向けの小口融資や追加融資については主に国民生活事業が対応し、より大きな規模の中小企業向けの長期事業融資や追加融資については中小企業事業が担当しています。
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日本政策金融公庫の追加融資の必要書類や審査のポイント・注意点を徹底解説
なお、日本政策金融公庫のどの部門を利用するか、あるいは追加融資がどの枠で判断されるかについては日本政策金融公庫側が決定しますが、売上規模が3~5億円以上であれば中小企業事業、それ以下であれば国民生活事業の扱いとなるケースが多いようです。
SoVa税理士お探しガイド編集部
日本政策金融公庫には、一般の金融機関にはない次のような特徴があります。
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日本政策金融公庫の融資の特徴①:低金利での借入れ・追加融資が可能
日本政策金融公庫では、創業者や中小企業に対しても大企業並みの優遇金利を適用しているため、信用力に不安がある場合でも低金利で借入れや追加融資を受けられる点が大きなメリットです。
日本政策金融公庫の融資の特徴②:長期返済で資金繰りが安定しやすい
日本政策金融公庫の融資および追加融資は、設備資金で最大20年、運転資金で7年(一部20年)の長期返済に対応しており、月々の返済負担を抑えた計画が立てやすい仕組みになっています。

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日本政策金融公庫の融資の特徴③:融資審査・追加融資審査が柔軟
日本政策金融公庫は通常の民間銀行と異なり営利目的ではなく、創業者や中小企業への支援を目的としています。そのため、融資審査や追加融資の検討においても、他の金融機関より柔軟な対応を行う点が特徴です。
日本政策金融公庫の追加融資とは

一度融資を受けたものの、事業の成長や資金不足によって再び資金が必要になる場合に行うのが追加融資です。創業時に日本政策金融公庫から融資を受けた後でも、事業状況に応じて日本政策金融公庫の追加融資を利用して再度の資金調達を行うことができます。
たとえば、次のようなケースでは日本政策金融公庫の追加融資が検討されます。
- 売上は好調だが仕入れ資金が不足しているため、日本政策金融公庫で追加融資を受けたい
- 事業拡大に向けて設備投資をしたいので、日本政策金融公庫の追加融資を活用したい
- 思わぬトラブルで運転資金が急遽必要になり、日本政策金融公庫に追加融資を相談したい
SoVa税理士ガイド編集部
日本政策金融公庫の追加融資について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
おすすめ記事:事業資金の追加融資は可能?赤字や返済中の場合は?
このように、追加融資は事業の前向きな成長や突発的な資金ニーズに応える重要な選択肢として活用されており、特に日本政策金融公庫の追加融資は多くの中小企業や個人事業主にとって心強い資金手段です。

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日本政策金融公庫では、初回融資の実績がある事業者に対して追加融資の相談にも積極的に応じています。さらに、初回の返済実績が良好であれば、信用力が評価されて日本政策金融公庫の追加融資の審査がスムーズに進む可能性が高まります。
ただし、日本政策金融公庫の追加融資を申し込む際には、以下のようなポイントに注意が必要です。
- 前回融資から期間があまり空いていない場合(例:据置期間中での追加融資申請)
- 返済遅延がある場合
- 資金使途が曖昧で、日本政策金融公庫の追加融資目的として妥当性に欠ける場合
これらに該当すると、日本政策金融公庫での追加融資審査が通りにくくなる可能性があります。
日本政策金融公庫の追加融資を申し込むにはこがポイント!
日本政策金融公庫の追加融資を申し込むには「タイミング」と「準備」が極めて重要です。現在の資金状況や返済状況を整理したうえで、適切なステップを踏んで追加融資の申請を進めるようにしましょう。
日本政策金融公庫の追加融資を利用するメリット

日本政策金融公庫の追加融資には、事業の成長促進や資金繰り改善など、経営に大きな効果をもたらすメリットがあります。ここでは、日本政策金融公庫の追加融資を利用する主な利点を解説します。

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日本政策金融公庫の追加融資を利用するメリット①:事業成長のための資金調達ができる
日本政策金融公庫の追加融資を利用する最大のメリットは、事業を成長させるための資金調達ができることです。
事業が軌道に乗ると、企業はさらなる成長を目指し、設備投資を行うケースが増えます。たとえば、
- 新規店舗開設に向けた土地・建物の購入
- 生産性向上のための製造機械の導入
- 業務効率化を進めるためのシステム導入
といった大きな投資が必要になります。
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日本政策金融公庫の追加融資とは?受けるためのポイントを解説!
しかし、設備投資にはまとまった資金が必要です。そこで、日本政策金融公庫の追加融資を活用すれば、手元資金が不足していても成長に向けた投資を実行でき、事業拡大のスピードを落とさずに済みます。
さらに、下記内容なども日本政策金融公庫の追加融資を活用でき、積極的な事業展開を後押しします。
- 売上増に備えた仕入れ資金
- 需要拡大に対応するための人件費(従業員増員)
日本政策金融公庫の追加融資を利用するメリット②:資金繰りを改善できる
もうひとつの大きなメリットは、日本政策金融公庫の追加融資によって資金繰りを改善できることです。
資金繰りとは、事業の収入と支出を管理し資金不足を起こさないよう調整することですが、以下のような状況では悪化しやすくなります。
- 売上が大幅に落ち込んだ
- 原材料費や人件費が高騰した
- 売掛金の回収が遅れている
これらが重なると手元の現金が不足し、経営が不安定になるおそれがあります。

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SoVa税理士ガイド編集部
このような場合でも、日本政策金融公庫の追加融資を受けて資金を確保すれば、手元資金に余裕を持たせることができ、悪化した資金繰りを改善できます。余剰資金を維持できれば、事業運営の安定化にも大きく寄与します。
日本政策金融公庫の追加融資を利用するデメリット

日本政策金融公庫の追加融資は便利な一方で、利用にあたって注意すべきデメリットも存在します。ここでは、日本政策金融公庫の追加融資を検討する前に知っておきたいリスクを解説します。
日本政策金融公庫の追加融資を利用するデメリット①:負債が増える
日本政策金融公庫の追加融資によって調達する資金はすべて「借入金」に該当するため、負債が増えることが最大のデメリットです。負債が増加すると、その分だけ元本返済や利息負担が重くなり、借入額・利率・業績によっては将来的に返済が苦しくなるおそれがあります。
SoVa税理士ガイド編集部
日本政策金融公庫の追加融資について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
また、負債が増えすぎると投資家や取引先金融機関からの信用評価に影響を与えることもあります。たとえば銀行の審査では「負債比率(負債 ÷ 自己資本)」をチェックされますが、日本政策金融公庫の追加融資を重ねることで負債比率が悪化すると、リスクの高い企業として判断される可能性があります。
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日本政策金融公庫の追加融資を利用するデメリット②:すぐに資金調達できるとは限らない
日本政策金融公庫の追加融資には、急ぎの資金ニーズに必ずしも対応できないというデメリットもあります。
日本政策金融公庫の追加融資で気をつけておきたい注意点
追加融資は初回融資より短期間で進む傾向にありますが、いずれにしても日本政策金融公庫への必要書類提出や審査プロセスは必須です。そのため、相談してから融資が実行されるまで、短くても1週間程度は必要です。
その結果、仕入れ代金の支払い、従業員への給与支払い、月末の固定費支払いのような急な支払いに日本政策金融公庫の追加融資が間に合わない可能性があります。支払いが遅れると、取引先や従業員からの信頼を損なうリスクも生じます。
日本政策金融公庫の初回融資と追加融資の違い

日本政策金融公庫では、事業の成長や資金需要の変化に応じて追加融資が利用できますが、初回融資とまったく同じ流れで進むわけではありません。ここでは、日本政策金融公庫の初回融資と追加融資の違いを、ポイントごとに確認していきます。

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日本政策金融公庫の初回融資と追加融資の違い①:追加融資の審査はより慎重に行われる
日本政策金融公庫における追加融資は、初回融資と比較して審査がより慎重に行われる傾向があります。
初回融資では、事業スタート段階で実績がないため、事業計画の将来性や申請者の人物評価が重視されます。一方、日本政策金融公庫の追加融資では、すでに日本政策金融公庫からの借入が存在するため、初回以上に「返済可能性」が強く問われます。
特に注意が必要なのは、初回融資後の業績が悪化しているケースです。
- 赤字が続いている
- 当初の事業計画から大きく乖離している
- 他金融機関から短期間に借入が増えている(資金繰り悪化が疑われる)
SoVa税理士ガイド編集部
日本政策金融公庫の追加融資について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
こうした状況は、日本政策金融公庫の追加融資で警戒されやすく、審査が通りづらくなる原因となります。
また、税金や社会保険料の滞納、他社への支払い遅延、信用情報の問題がある場合も、信用毀損と判断され、追加融資の承認は難しくなります。
反対に、下記のようなポジティブな材料が揃っていれば、追加融資の審査が厳しい場合でも十分通過できる可能性があります。
- 業績が順調
- 初回融資の返済が遅れなく履行されている
- 当初計画以上の成長が見られる
つまり、日本政策金融公庫の追加融資では、返済能力と事業の健全性をより明確に示すことが重要となります。
日本政策金融公庫の初回融資と追加融資の違い②:追加融資の審査期間は短くなる傾向がある
一方で、日本政策金融公庫の追加融資は、初回融資よりも審査期間が短縮される傾向があります。
初回融資では、日本政策金融公庫との取引が初めてであるため、下記のような内容に時間を要し、融資実行まで1ヶ月以上かかるケースも一般的です。
- 事業内容の詳細な確認
- 申請者の信用調査
- 面談の日程調整
しかし、日本政策金融公庫の追加融資では、すでに取引実績があるため、公庫側に基本情報が蓄積されています。
日本政策金融公庫の追加融資はここがポイント!
その結果、登記簿謄本、代表者の本人確認書類など、変更が少ない書類の再提出が省略される場合もあり、審査のスピードが向上します。スムーズなケースでは、1〜2週間程度で追加融資の可否が判断されることもあります。
ただし、これはあくまで目安であり、事業内容の大きな変更、融資希望額の大幅な増額、新規の設備投資計画などがある場合、追加融資でも詳細な確認が必要となり、通常どおりの審査期間がかかることがあります。
また、提出書類に不備があるとその分審査が遅れるため、日本政策金融公庫の追加融資を急ぐ場合は、事前に書類を正確に準備することが重要です。状況を担当者に丁寧に説明すれば、可能な範囲で柔軟に対応してもらえる可能性もあります。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順

日本政策金融公庫で追加融資を申し込む際は、初回融資の経験がある分スムーズに進む場面も多い一方で、審査は「実績重視」へと切り替わります。ここでは、日本政策金融公庫の追加融資が実行されるまでの具体的な流れを紹介します。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順①:相談予約をする
日本政策金融公庫で追加融資を受けるための最初のステップは、日本政策金融公庫の窓口へ相談予約を取ることです。電話やWebフォームから手軽に予約でき、事業の状況、希望する追加融資額、資金使途などを伝えながら面談日程を調整します。
初回融資からの経過期間や返済状況もここで共有しておくと、日本政策金融公庫の担当者とのやり取りがスムーズに進みます。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順②:必要書類を揃える
日本政策金融公庫の追加融資では、初回融資以上に「実績」を重視した書類が求められます。
主な必要書類は以下のとおりです。
- 確定申告書または決算書
- 貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書
- 最新の事業用口座の通帳コピー
- 売上証明書
- 設備投資予定の見積書 など
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日本政策金融公庫の追加融資は面談なしにできる?5つの条件と審査通過のコツを専門家が解説
日本政策金融公庫の追加融資では、前回の資料を使い回すのではなく、最新の経営状況を反映したアップデート版の提出が求められます。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順③:事業計画と資金計画をブラッシュアップする
日本政策金融公庫の追加融資が必要な理由、どのように返済していくのかを明確に説明するため、事業計画書や資金計画の精度が非常に重要になります。

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日本政策金融公庫は税理士の紹介状があると有利?審査通過率を上げる方法も紹介!
初回融資の内容を踏まえ、現在までの実績、今後の展望、返済原資となる収益構造をより具体的に示すことで、日本政策金融公庫の追加融資の審査通過率を高められます。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順④:面談の有無を確認し、必要に応じて準備する
日本政策金融公庫の追加融資では、初回融資から短期間での申込みや事業内容に大きな変更がない場合、面談が省略されることがあります。
日本政策金融公庫の追加融資に関するおすすめ記事:日本政策金融公庫から追加融資を受けることは可能!2・3回目の審査基準
一方、新たな設備投資や事業拡大に関する追加融資の場合は、再度の面談が必要になるケースもあります。提出資料に沿って口頭で説明できるよう準備し、日本政策金融公庫へ前向きな事業計画と返済見込みを伝えることが重要です。
日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順⑤:書類提出と審査
必要書類が揃ったら、日本政策金融公庫へ正式な追加融資申込みを行います。提出後は書類の整合性と内容を基に審査が行われます。
追加融資の場合、日本政策金融公庫側にはすでに取引実績があるため、初回融資よりも審査が早く進む傾向があります。順調なケースでは、1〜2週間で追加融資の可否が通知されることもあります。
SoVa税理士ガイド編集部
日本政策金融公庫は公式には融資決定まで3週間が目安とされています。
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日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順⑥:融資内定後の契約手続き
審査に通過すると、日本政策金融公庫から追加融資の内定通知が届きます。提示された金利・返済期間・融資額などの条件に問題がなければ、契約手続きへ進みます。
契約書への署名・押印、必要に応じた担保設定や保証手続きなどを行い、日本政策金融公庫との正式契約が成立します。
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日本政策金融公庫の追加融資の申し込み手順⑦:融資実行と資金の受取
契約が完了すると、日本政策金融公庫から指定口座へ追加融資の資金が振り込まれます。設備投資や物件購入などの場合、必要日に合わせて融資実行日を調整できることもあるため、あらかじめ資金が必要なタイミングを明確にしておくと安心です。
その後は契約内容に基づいて、日本政策金融公庫の追加融資の返済が毎月開始されます。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント

日本政策金融公庫で追加融資を受ける際は、初回融資とは異なる基準で審査が行われます。ここでは、日本政策金融公庫の追加融資を通過するために特に重要なポイントをわかりやすく解説します。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント①:事業の業績が安定している
日本政策金融公庫の追加融資では、最新の決算書や確定申告書をもとに、売上や利益の状況が細かく確認されます。
事業が安定して利益を出しており、日本政策金融公庫の追加融資で必要とする資金使途に見合った収益が期待できることが大前提です。
売上の減少や赤字が続いている状態では、日本政策金融公庫の追加融資は通りにくくなります。事前に業績の改善や収益の見通しを明確にしておくことが重要です。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント②:初回融資の返済が計画どおり履行されている
SoVa税理士ガイド編集部
日本政策金融公庫の追加融資では、初回融資の返済状況が最重要ポイントのひとつです。返済遅延は信用力に直結し、業績が好調であっても審査落ちの原因になります。
これまでの返済を期日どおり履行していることは、日本政策金融公庫との信頼関係を示す材料となり、追加融資の審査では大きなプラス評価となります。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント③:他社借入や税金滞納がない
日本政策金融公庫は、追加融資の審査で「他社借入の急増」「税金や社会保険料の滞納」を慎重に確認します。これらは資金繰り悪化の兆候と判断され、審査に不利です。

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また、個人信用情報に傷がある場合も、日本政策金融公庫の追加融資ではマイナス要因になります。事前に借入状況を整理し、納税状態を整えておくことが重要です。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント④:初回融資から一定期間が経過している
一般的に、初回融資から1年以上の返済実績がある場合、日本政策金融公庫の追加融資は通りやすくなるとされています。この期間があれば、返済状況や新たな決算書類が揃い、信用評価が高まりやすいからです。
ただし、成長性を示す資料や実績が十分であれば、半年未満でも日本政策金融公庫の追加融資が承認される可能性はあります。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント⑤:前向きな資金使途である
日本政策金融公庫は、追加融資の審査で資金使途を重視します。
特に、以下のような“将来の収益性向上につながる前向きな使い道”は高く評価されます。
- 設備更新・設備投資
- 売上増加に伴う仕入れ資金
- 採用費・人件費
- 新規事業への投資
日本政策金融公庫の追加融資に関するおすすめ記事
日本政策金融公庫の融資については以下の記事も是非参考にしてください。
追加融資は可能?日本政策金融公庫から2回目の融資を受けるときの審査のポイントを解説
反対に、赤字補填や単なる運転資金の穴埋めでは、日本政策金融公庫の追加融資は審査が厳しくなりがちです。
日本政策金融公庫の追加融資の審査を通過するポイント⑥:初回融資時の与信枠に余裕がある
日本政策金融公庫には金融機関として内部の「与信枠」があり、初回融資時に枠を使い切っていなければ、その残りを使って追加融資が実行される場合があります。
与信枠に余裕があると、初回融資からの経過期間が短くても、日本政策金融公庫の追加融資を前向きに検討してもらえることがあります。
まとめ

日本政策金融公庫の追加融資は、事業成長のチャンスを広げ、資金繰りの改善にもつながる非常に有効な資金調達手段です。とくに初回融資とは異なり、実績や返済履歴がより重視されるため、日頃の事業運営や資金管理が審査の重要なポイントになります。
この記事では、日本政策金融公庫ならではの融資の特徴や、追加融資の仕組み、メリットとデメリット、初回融資との違い、そして申込みから融資実行までの手順を詳しく解説しました。さらに、審査を通過するために意識すべきポイントについても整理したことで、追加融資の成功に向けて何を準備すべきかが把握できたのではないでしょうか。
日本政策金融公庫の追加融資は、適切な準備とタイミングを見極めれば、事業の可能性を大きく広げる心強い選択肢になります。資金が必要になったときは、早めに日本政策金融公庫へ相談し、自社にとって最適な形で追加融資を活用していきましょう。
日本政策金融公庫の追加融資に関するおすすめ記事:日本政策金融公庫の追加融資とは?審査のポイントから申請手続きの流れまで解説
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