起業後に使えるおすすめの助成金・補助金を紹介!助成金をもらうための要件も解説

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公開日:2024年9月

更新日:2024年11月6日

起業する際には、多くの事業主が直面するのが資金調達の問題です。特に、新たにビジネスを立ち上げたばかりの起業家にとっては、初期投資や運営費用が大きな課題となります。そこで、起業家にとって心強い味方となるのが助成金や補助金です。これらの支援制度は、起業を支援し、事業のスタートアップや成長を促進するための資金援助を提供します。この記事では、起業した際に利用できる主な助成金や補助金の種類とその活用方法について詳しく解説します。助成金や補助金を上手に活用することで、起業のリスクを軽減し、成功への道を確かなものにするための戦略を探っていきましょう。

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助成金と補助金の違い

補助金と助成金は、起業家や事業者が資金調達をする際に重要な資金源ですが、それぞれの違いを理解することが成功への第一歩です。まず、補助金は主に経済産業省や地方自治体が管轄し、特定の政策や産業振興を目的に支給される資金です。補助金は、申請者の提案内容が審査され、優れた提案に対して支給されるため、申請の難易度が高く、競争が激しいことが特徴です。

一方、助成金は厚生労働省などが提供し、雇用の増加や労働者の能力開発を支援するための資金です。助成金は、特定の条件を満たせばほぼ確実に受け取れる資金で、申請が通年で行われることが多く、比較的取得しやすいと言えます。助成金の審査は形式的な要件のチェックが主であり、補助金とは異なります。

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起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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おすすめの補助金や助成金について解説する前に補助金と助成金の相違点を把握しておきましょう。
補助金と助成金、正しく知っていますか。

起業を目指す方は、これらの補助金や助成金の違いを理解し、自分の事業や起業計画に最適な資金支援を選ぶことが重要です。補助金や助成金を上手に活用することで、起業の成功へとつなげることができるでしょう。

助成金補助金
主な管轄厚生労働省経済産業省
支援分野雇用・職場環境の改善・開発など開発・CO2削減など
難易度
金額少額少額~高額
募集タイミング通年募集開始から数週間
受給方法後払い後払い
専門家社労士・行政書士コンサルティング会社・税理士・中小企業診断士

※補助金や助成金によって違うため、詳細は各補助金・助成金の公式HPで確認してください。

助成金

助成金は、特に起業を支援するために設けられた資金援助の一つであり、起業家が事業を立ち上げる際に必要となる資金を支援するための制度です。主に厚生労働省が管轄し、起業に関連する「雇用の促進」や「職場環境の改善」といった目的で支給されます。これらの助成金により、新たにビジネスを開始する起業家は、経済的な負担を軽減し、事業の安定を図ることができます。

助成金の最大の特徴は、返済の必要がないことです。これにより、起業家は資金調達のリスクを軽減し、創業の際に直面するさまざまな挑戦に対処しやすくなります。たとえば、助成金は起業初期の費用や雇用関連の支出をサポートするため、事業の立ち上げ段階での助けとなります。

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起業を考える際には、助成金を利用することで資金面の支援を受けられるだけでなく、事業の継続性を確保するための重要なリソースとなるでしょう。助成金をうまく活用することで、起業家はより安定したビジネス環境を築くことができます。

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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詳細の助成金と補助金の違いを知りたい方は、こちらのサイトもおすすめです。
知っておきたい助成金と補助金の違いとは?

合わせて読みたい「税理士への補助金・助成金の申請依頼」に関するおすすめ記事

補助金・助成金の申請を税理士に依頼する方法と税理士の選び方を解説

この記事では起業後に税理士へ補助金・助成金の申請を依頼する方法や、補助金・助成金に強い税理士の選び方やポイントについて紹介しています。
起業後に補助金・助成金の申請を考えている方はぜひ一度ご覧ください。

補助金

補助金は、助成金とは異なり、主に経済産業省や地方自治体が担当し、「事業の拡充」や「設備投資」といった活動を支援するために提供されます。これらの補助金は返済の義務がなく、企業が必要な資金を得る際に大きな助けとなります。

補助金制度の主な目的は、国や地方自治体が掲げる政策や事業を推進することです。具体的には、特定の産業の発展を促進し、地方の振興を図るなど、さまざまな政策目標の実現に寄与します。補助金を通じて、企業の成長や地域活性化を支援し、より広範な経済的な利益を生み出すことが期待されている点などが助成金とは異なります。

様々な補助金と助成金

ここでは、起業後におすすめの助成金・補助金について解説していきます。

【起業後におすすめの助成金・補助金①】小規模事業者持続化補助金

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おすすめの助成金・補助金①については、以下の記事もおすすめです。
小規模事業者持続化補助金(一般型)とは

小規模事業者特定非営利活動法人(以下「小規模事業者等」とします)が、今後の制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス制度の導入など)に対応し、起業を成功させるための支援を目的とした制度です。この補助金は、起業や事業拡大を目指す小規模事業者等が販路開拓や業務効率化などの取り組みにかかる経費の一部を補助します。これにより、地域の雇用や産業を支え、小規模事業者等の生産性向上と持続的な発展を促進します。

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この補助金事業では、起業家自身が策定した持続的経営計画に基づく販路開拓や業務効率化(生産性向上)の取り組みを支援します。具体的には、新たな市場への参入や新しい顧客層の獲得に向けた販売戦略の工夫、商品改良・開発など、起業に向けた地道な取り組みが対象となります。

【起業後におすすめの助成金・補助金②】ものづくり補助金

ものづくり補助金は、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」として知られ、中小企業庁独立行政法人中小企業基盤整備機構が提供する助成金です。この補助金は、生産性向上を実現するための革新的なサービスの開発や試作品の制作、さらに生産プロセスの改善を支援し、特に起業を考えている方にとっては大変貴重な資金源です。

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「ものづくり」という言葉からは製造業における工作機械がイメージされるかもしれませんが、実際には業種を問わず、生産性向上につながる設備の導入が対象となります。サービス業、小売業、農業など、さまざまな業種の起業家がこの補助金を活用しています。さらに、起業したばかりの個人事業主も条件を満たせば応募することができるため、起業支援の一環としても活用されています。

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起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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おすすめの助成金・補助金②のものづくり補助金はこちらの記事も参考にしてみましょう。
ものづくり補助金とは?概要をわかりやすく解説

ものづくり補助金には3つの部門が用意されており、それぞれの部門が異なるニーズに対応しています。「一般型」は中小企業の設備投資などを支援し、「グローバル展開型」は国際市場への進出を目指す事業者をサポートします。そして、「ビジネスモデル構築型」は30名以上の中小企業が事業計画を策定する際に支援を行います。これらの部門は、起業家や事業者が持続可能な成長を遂げるための重要な助成金プログラムとなっています。

「起業後の助成金と補助金」解説部

詳細は、経済産業省と中小企業庁のHPをご覧ください。

【起業後におすすめの助成金・補助金③】IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者の経営者や起業家がITツールを導入する際に、その経費の一部を助成する制度です。特に起業を目指している方や、新たにビジネスをスタートしようとしている起業家にとって、この助成金は非常に重要です。ITツールの導入を通じて経営課題を解決し、業務の効率化や労働生産性の向上を図ることができます。

「起業後の助成金と補助金」解説部

経済産業省と独立行政法人中小企業基盤整備機構の監督のもと、TOPPAN株式会社が事務局として運営しています。

2024年度のIT導入補助金は、「通常枠」、「インボイス枠(インボイス対応類型)」、「インボイス枠(電子取引類型)」、「複数社連携IT導入枠」、「セキュリティ対策推進枠」の5つの枠が設けられています。

起業後におすすめの助成金・補助金に関連して気をつけておきたい注意点

税理士
        _依頼_おすすめの注意点

これらの枠は、起業支援や新規事業の立ち上げをサポートするため、異なる補助額やITツールの対象が設定されています。特に、起業する際には、特定の枠で「みらデジ経営チェック」の実施が求められたり、賃上げ目標の策定が助成金交付の際に加点されることがあります。

これらの枠の詳細な要件や加点ポイントについては、各見出しで詳しく解説します。

起業後におすすめの補助金・助成金に関連するポイント!

税理士_依頼_おすすめのポイント

みらデジ経営チェック」とは、経済産業省が提供するポータルサイト「みらデジ」にて公開されている、無料の経営診断ツールです。特に起業を考えている起業家や、起業後の中小企業のデジタル化状況や経営課題を確認するのに役立ちます。このツールを活用することで、経営のデジタル化の進捗状況を把握し、デジタル化に向けた取り組みを一元的に評価することが可能です。

通常枠

IT導入補助金の5つの枠のなかで、最も一般的な「通常枠」についてまず解説します。

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IT導入補助金の通常枠は、起業家や中小企業が業務効率化や生産性向上を目指してITツールを導入する際、その経費の一部を助成金として支援する制度です。特に、起業したばかりの事業者にとって、デジタル化や効率的な業務運営は重要ですが、初期投資の負担が大きいことが課題となります。そこで、IT導入補助金の通常枠は、起業家に対し、経費の50%を助成金としてサポートし、最大450万円まで補助を受けられる仕組みです。

合わせて読みたい「税理士への補助金・助成金の申請依頼」に関するおすすめ記事

補助金・助成金の申請を税理士に依頼するメリット・デメリットを紹介

この記事では起業後の税理士へ補助金・助成金の申請を依頼するメリット・デメリットを紹介しています。起業後の補助金・助成金の申請代行は税理士以外にも依頼できますが、なぜ税理士に補助金・助成金を依頼するのが最適かということについても記載していますのでぜひご覧ください。

起業後にITツールを導入することで、業務の自動化や効率化を図り、事業の安定化や成長を後押しするこの制度は、特にスタートアップや中小企業にとって強力な支援策となっています。補助金を活用することで、IT投資をより手軽に行え、事業のデジタル化が促進されるメリットがあります。

補助金5万~150万未満150万~450万以下
補助率1/2以内1/2以内
機能要件1プロセス以上4プロセス以上
賃上げ目標加点必須
補助対象ソフトウェア費・最大2年分のクラウド利用料・導入関連費

IT導入補助金の通常枠は、「起業」や事業拡大を目指す中小企業にとって、非常に有効な助成金制度です。この補助金制度では、補助額に応じて次の2つのパターンに分かれています。

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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起業後におすすめの助成金・補助金③のIT導入補助金について以下のサイトを参考にしてみましょう。
【2024年度・令和6年度】IT導入補助金とは? 対象や申請の流れをわかりやすく解説

A. 補助額が5万円~150万円未満  

B. 補助額が150万円~450万円以下  

起業や事業運営においてITツールの導入は業務効率化の鍵となりますが、起業後の導入にかかる費用を抑えるために、この助成金制度を活用できます。助成金の申請条件や導入するソフトウェアの要件は、補助額によって変わってきます。

A. 通常枠(補助額が150万円〜450万円以下)…起業したばかりの企業でも、1種類以上の業務プロセスを含むソフトウェアを導入することで申請が可能です。ただし、汎用的なプロセスのみでは申請できません。

B. 通常枠(補助額が5万円〜150万円未満)…起業直後であっても、4種類以上の業務プロセスを持つソフトウェアを導入し、さらに従業員の賃上げ目標計画を実行することが要件となります。これにより、助成金を活用してさらなる成長を目指すことが可能です。

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【ソフトウェアに必要な業務プロセス】

①顧客対応・販売支援

②決済・債権債務・資金回収

③供給・在庫・物流

④会計・財務・経営

⑤総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情システム

⑥その他業務種固有のプロセス

⑦汎用・自動化・分析ツール(※単体での申請は不可)

起業段階でのITツール導入には、この助成金制度が大きなサポートとなるでしょう。

インボイス枠(インボイス対応類型)

2024年に新設されたインボイス制度対応の導入枠は、起業家や小規模事業者が活用できる助成金の一つとして注目されています。この助成金は「インボイス対応類型」と「電子取引類型」の2つに分かれており、起業時に必要なITツール導入を支援するために設けられました。

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特徴として、通常の助成金よりも補助率が高く、インボイス制度に対応したITツールの導入が必須となっています。また、インボイス対応類型では、ソフトウェアに加え、ハードウェア(PC、レジ・券売機など)も助成金の対象となります。この制度は、特に起業後のデジタル対応を進める起業家にとって大きな支援となるでしょう。

中小企業や起業を検討している方にとって、この助成金制度は起業時の大きなサポートとなります。補助額50万円までは3/4、50万円を超える部分は2/3、小規模事業者や起業初期の企業に対しては最大4/5まで助成金が支給されるため、インボイス制度に対応した「会計・受発注・決済」機能を持つソフトウェアを導入する際に大いに役立ちます。特に、起業初期におけるIT環境の整備は重要であり、この助成金を活用して起業時にPCやハードウェアの購入を行うことも可能です。起業の準備段階でこの助成金を最大限に活用することで、効率的にスタートを切ることができます。

ITツールパソコン等レジ等
補助金0~350万以下
0~50万の部分50万超~350万の部分10万以内20万以内
補助率3/4以内※小規模事業者は4/5以内2/3以内1/2以内
機能要件会計・受発注・決済のうち1機能以上会計・受発注・決済のうち2機能以上左記ITツールの使用に資するもの
賃上げ目標加点
補助対象ソフトウェア購入費・クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)・ハードウェア関連費・導入関連費

インボイス枠(電子取引類型)

インボイス制度に対応した受発注システムを商流単位で導入する起業や企業を支援する類型です。この支援枠は、一定の条件を満たす大企業も申請可能ですが、自社利用のみを目的とした申請は対象外です。

特に、大企業が費用を負担し、中小企業や起業したばかりの小規模事業者の取引先に無償でアカウントを提供する場合に適しており、こうしたツール導入を検討している企業にとっては、助成金を活用する良い機会です。

補助事業者中小企業・小規模事業者等大企業等
補助額350万以下
補助率2/3以内1/2以内
補助対象クラウド利用料(最大2年分)

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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起業後におすすめのIT導入補助金のインボイス枠については以下の記事もおすすめです。
IT導入補助金2024のインボイス枠とは?PCやレジなどの対象経費も解説

セキュリティ対策推進枠

中小企業や起業を目指す小規模事業者が、サイバー攻撃による業務停止リスクを回避し、事業継続をサポートするための助成金制度を提供しています。特に、サイバーインシデントによって供給制約や価格高騰、生産性の低下といったリスクを軽減し、起業後の安定した成長を支援することを目的としています。

「起業後の助成金と補助金」解説部

サイバー攻撃にはどのようなものがあるのか気になる方は、警察庁の資料をご覧ください。

具体的には、「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されたサービスを、IT導入支援事業者を通じて導入する際、最大2年間のサービス利用料に対して助成金が支給されます。この制度は、起業家や中小企業が安心してデジタルセキュリティ対策を強化するための支援を行います。

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セキュリティ対策推進枠
補助金5万100万以内
補助率1/2以内
機能要件独立行政法人情報処理推進機構が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているいずれかのサービス
賃上げ目標加点
補助対象サービス利用料(最大2年分)

複数社連携IT導入枠

複数の中小企業や小規模事業者が連携してITツールやハードウェアを導入し、地域のデジタル化(地域DX)や生産性向上を図る取り組みには、特に「起業」支援のための助成金が用意されています。この助成金制度は、共同でITツールを導入する企業に対して、導入にかかる費用の助成を行います。さらに、連携を効果的に進めるためのコーディネート費や、外部専門家によるアドバイスに対する謝金も含まれて支援されます。

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「起業」を目指す企業や、既に運営中の中小企業がこの助成金を活用することで、地域のデジタル化推進とともに、効率的な事業運営を実現できます。ただし、この助成金には通常枠、インボイス枠、セキュリティ対策推進枠とは異なる特有の制度がありますので、申請の際にはその点を十分に確認してください。

インボイス対応類型の要件に属する経費インボイス対応類型の要件に属さない複数社類型特有の経費
補助額(1)基盤導入経費(2)消費動向等分析経費(3)代表事業者が参画事業者をとりまとめるために要する事務費、外部専門家謝金・旅費
下限なし~350万円以下
50万円×グループ構成員数

((1)+(2))×10%に補助率2/3を乗じた額もしくは200万円のいずれか低い方
下限なし~50万円部分50万円超~350万円部分
機能要件会計・受発注・決済・のうち1機能以上会計・受発注・決済・のうち2機能以上
補助率3/4以内※小規模事業者は4/5以内2/3以内
補助上限額3,000万200万
対象ソフト会計ソフト・受発注ソフト、決済ソフト各種システム(消費動向分析システム、経営分析システム、需要予測システム、電子地域通貨システム、キャッシュレスシステム、生体認証決済システム等)
補助対象ソフトウェア購入費、クラウド利用費(最大2年分)、導入関連費ソフトウェア購入費、クラウド利用費(1年分)、導入関連費
ハードウェア購入費用PC・タブレット等:補助率1/2以内、補助上限額10万円
AI カメラ・ビーコン・デジタルサイネージ等
レジ・券売機等:補助率1/2以内、 補助上限額20万円

【起業後におすすめの助成金・補助金④】キャリアアップ助成金

合わせて読みたい「キャリアアップ助成金は誰がもらえるのか」に関するおすすめ記事

キャリアアップ助成金は誰がもらえる?キャリアアップ助成金の全コースを詳細解説!

この記事では、キャリアアップ助成金は誰がもらえるのかについて解説しています。他にも、キャリアアップ助成金の概要や、キャリアアップ助成金の全コースについても詳細に解説しています。
補助金や助成金について気になる方は是非ご覧ください。

キャリアアップ助成金は、起業した企業や既存事業が、非正規雇用労働者(アルバイト、パートタイム、派遣労働者など)のキャリアアップを支援するための助成金制度です。この助成金制度は、起業時や新たに事業を拡大する際に、非正規雇用者の正社員化や処遇改善を促進するために設けられています。

具体的には、起業を行う企業や既存の事業主が、非正規雇用者を正社員に転換したり、処遇を改善したりする取り組みを行う場合に、厚生労働省から助成金が支給されます。このキャリアアップ助成金は、厚生労働省の管理下にあり、申請者は都道府県労働局やハローワークに申請することで、要件を満たしていれば必ず助成を受けられる仕組みになっています。

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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起業後におすすめの助成金・補助金④のキャリアアップ助成金の概要は以下のサイトがおすすめです。
キャリアアップ助成金とは?条件や金額、正社員化コース申請の流れ

キャリアアップ助成金には、起業や事業の成長に伴う「正社員化支援」と「処遇改善支援」の2つの主要なカテゴリーがあります。それぞれの支援内容に応じて助成金が支給されるため、起業時に非正規雇用者から正社員への転換を目指す企業や、処遇改善に取り組む企業にとって、非常に有効な制度です。

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正社員化支援

キャリアアップ助成金の中で、特に多く利用されているのが「正社員化コース」です。この助成金は、起業したばかりのスモールビジネスや中小企業にも非常に有用です。

「起業後の助成金・補助金」解説部

詳細は厚生労働省のHPをご覧ください。
参考:「キャリアアップ助成金

例えば、起業初期の飲食業でアルバイト店員を正社員に昇進させるケースがあります。これにより、起業したばかりの企業でも安定したスタッフ体制を築くことができます。また、最近では人材不足が深刻化しており、求人広告を出しても効果が薄い状況が続いています。そのため、キャリアアップ助成金を活用して、派遣労働者を正社員として迎え入れる企業が増加しています。このような支援を受けることで、起業した企業でも労働者のキャリアアップと給与の向上を実現できるのです。

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キャリアアップ助成金を活用することで、起業した企業は非正規雇用から正規雇用へと移行しやすくなり、より安定した労働力を確保しながら、起業後に事業の成長を促進できます。

条件支給金額
有期雇用から正社員57万円
有期雇用から正社員、かつ生産性向上要件を満たす場合72万円
無期雇用から正社員28万5,000円
無期雇用から正社員、かつ生産性向上要件を満たす場合36万円

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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キャリアアップ助成金のコースの詳細は以下の記事を参考にしてみましょう。
【令和6年最新版】キャリアアップ助成金とは?正社員化コースなど各コース概要や条件をわかりやすく解説

処遇改善支援

「起業後の助成金・補助金」解説部

キャリアアップ助成金の処遇改善コースの詳細は厚生労働省のHPをご覧ください。
参考:「キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)

キャリアアップ助成金には、起業後のスモールビジネスや中小企業が非正規雇用労働者の労働条件を改善するための「処遇改善支援」コースが設けられています。この助成金制度は、特に新たに起業した企業やスモールビジネスが利用しやすいもので、4つのコースが用意されています。特に起業直後のスモールビジネスでよく活用される「賃金規定等改定コース」に焦点を当てて詳しく説明します。

「賃金規定等改定コース」は、事業主が起業後の非正規雇用労働者の賃金規定を改定し、賃金を3%以上引き上げた場合に助成金が支給されるコースです。起業したばかりの企業が、非正規雇用労働者の賃金を改善する際にこの助成金を利用することで、資金的な支援を受けながら労働条件の向上を図ることができます。2022年12月の改定により、条件の見直しとともに支給金額も拡充されたため、起業したばかりの企業にとっても利用しやすくなっています。このように、キャリアアップ助成金は起業家が非正規雇用労働者の賃金を改善するための重要な支援手段となります。

起業したらおすすめの助成金・補助金のおすすめ記事

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起業後に検討すべきキャリアアップ助成金の処遇改善コースについては以下の記事がおすすめです。
キャリアアップ助成金(処遇改善コース)について

条件支給金額
賃金改定率3%以上5%未満5万円
賃金改定率5%以上6万5,000円

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【起業後におすすめの助成金・補助金⑤】人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、起業を行う企業や既存の事業者が、従業員に対して専門的な知識や技能を習得させるための訓練を受講させる際に活用できる助成金制度です。特に起業したばかりの企業や成長を目指す企業にとって、従業員のスキル向上は重要な要素です。この助成金制度は、起業家や事業主が実施する机上研修(OFF-JT)実施研修(OJT)などにかかる経費や、研修期間中の賃金の一部を支援します。

具体的には、以下の6つのコースが設けられており、起業や事業のニーズに応じた支援が提供されます。

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起業後におすすめの助成金・補助金⑤の人材開発支援助成金の概要は以下の記事を参照してください。
人材開発支援助成金とは?最大でいくらもらえる?

人材開発支援助成金のコース① 人材育成支援コース

人材育成支援コースは起業した企業や既存の事業が従業員の専門的なスキルを向上させるための研修に対して助成金が支給されます。

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人材開発支援助成金の人材育成支援コースの詳細は以下のリンクからご覧ください。
人材開発支援助成金「人材育成支援コース」について

人材開発支援助成金のコース② 教育訓練休暇等付与コース

 起業を支援するために、従業員に教育訓練のための休暇を付与する際の経費を助成します。

「起業後の助成金・補助金」解説部

詳細は厚生労働省のHPをご覧ください。

人材開発支援助成金のコース③ 建設労働者認定訓練コース

建設業で働く起業家や事業主が従業員に対して専門技能の認定訓練を行う際の助成金を提供します。

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他にも建設事業者等への助成金は幾つかあります。是非以下の厚生労働省のHPを参考に確認してみましょう。
建設事業主等に対する助成金

人材開発支援助成金のコース④ 建設労働者技能実習コース

起業した建設関連の事業が、従業員に対して技能実習を行う際に利用できる助成金です。

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人材開発支援助成金のコース⑤ 人への投資促進コース

起業家や企業が従業員への投資を推進するための助成を行います。

人材開発支援助成金のコース⑥ 事業展開等リスキリング支援コース

起業を進める企業や事業展開を目指す企業に対して、リスキリング(再教育)の支援を行います。

この助成金制度を活用することで、起業や事業を展開している企業が人材育成にかかるコストを削減し、より効率的に事業の成長をサポートすることが可能になります。

【起業後におすすめの助成金・補助金⑥】両立支援等助成金

両立支援等助成金は、起業した企業や既存の事業者が、子育てや介護をしながら働きやすい就業環境を整備するために支給される助成金です。この助成金は、起業や事業運営を行う企業が、職場環境の改善を通じて労働者の雇用の安定化を図ることを目的としています。

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両立支援等助成金の詳細は厚生労働省のHPを参照してください。

この助成金制度には4つのコースがあり、起業家や企業がそれぞれのニーズに応じて選ぶことができます。各コースは、家庭と仕事の両立を支援するための具体的な措置を提供し、起業をサポートするための助成金です。

両立支援等助成金のコース① 出生時両立支援コース(子育てパパ支援助成金) 

「起業後の助成金・補助金」解説部

出生時両立支援コースは、別名「子育てパパ支援助成金」と呼ばれています。

起業したばかりの企業や事業者が、育児に関するサポートを行うために利用できる助成金です。子育て中の従業員が安心して働ける環境を整えるための支援が行われます。

両立支援等助成金のコース② 育児休業等支援コース

起業家が育児休業制度を整備し、従業員の育児休業を支援するための助成金です。これにより、企業は育児休業を取りやすい職場環境を提供できます。

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両立支援等助成金のコース③ 介護離職防止支援コース

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起業後におすすめの両立支援等助成金の申請方法や注意点は以下の記事を参考にしてみましょう。
両立支援等助成金とは?4つのコースの内容や申請方法・注意点を解説

起業を行っている企業や既存の事業者が、介護を必要とする労働者の離職を防ぐための助成金です。介護と仕事の両立を支援するための施策を導入することができます。

両立支援等助成金のコース④ 不妊治療両立支援コース

起業家や企業が、不妊治療を受ける従業員の職業生活と治療の両立を支援するための助成金です。

「起業後の助成金・補助金」解説部

不妊治療に対する助成金はこちらの厚生労働省のHPがおすすめです。

このコースを利用することで、職場環境を整え、不妊治療と仕事を両立できるようになります。

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これらの助成金を活用することで、起業する企業や既存の事業者は、家庭と仕事の両立を促進し、労働者の働きやすい環境を提供することができます。

【起業後におすすめの助成金・補助金⑦】雇用調整助成金

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雇用調整助成金は以下の記事もおすすめです。
雇用調整助成金

雇用調整助成金は、起業した企業が景気変動や産業構造の変化によって事業の縮小を余儀なくされた場合に、労働者を解雇せずに雇用を維持するための助成金です。これは、起業家が事業運営を続けながら、経済的な困難を乗り越える手助けをするための重要な制度です。

具体的には、起業時に経済上の理由で仕事量が減少したり、事業活動を縮小せざるを得ない状況に直面した場合、雇用調整助成金を利用することで、休業手当や賃金の一部を国から助成してもらうことができます。これにより、起業家は労働者を一時的に休業させたり、研修を実施したりする際の経済的な負担を軽減し、労働者の雇用を維持することができます。

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起業した企業がこの助成金を活用することで、労働基準法第26条に基づく休業中の最低賃金支払い義務を果たしつつ、事業の安定を図ることが可能になります。これにより、起業家は不安定な経済状況の中でも労働者の雇用を守り、事業の持続的な成長を支援することができます。

まとめ

起業した際に受けられる助成金や補助金は、起業家にとって事業の立ち上げと成長に大いに役立つ資金源です。これらの助成金は、起業する際の初期投資や運営コストの軽減をサポートし、起業家が安定した事業運営を行うための強力な支援となります。例えば、キャリアアップ助成金は、起業後に必要な人材のスキルアップや雇用維持を支援し、起業家が優れた人材を育成するのに役立ちます。また、雇用調整助成金は、経済的な困難に直面した際に労働者の雇用を守るための助成を行い、起業家が事業を安定させるための助けとなります。さらに、IT導入補助金は、起業家が最新のITツールやシステムを導入する際に資金を提供し、ビジネスの効率化を図ります。両立支援等助成金も、働きやすい職場環境を整えるための支援を行い、起業後の業務運営をサポートします。これらの助成金や補助金を上手に活用することで、起業家は事業の成功に向けた強固な基盤を築くことができ、持続可能なビジネスの成長が期待できます。

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