新規開業資金とは?制度の概要や注意点を解説!

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公開日:2025年10月

更新日:2025年11月25日

これから事業を始めたいと考えている方にとって、新規開業資金は非常に頼もしい制度です。日本政策金融公庫が提供するこの融資制度は、新規事業の開業や、開業後まもない事業者を対象に、事業運営に必要な資金をサポートする仕組みです。

自己資金が少なくても利用でき、開業前の準備段階から運転資金まで幅広く対応しているため、多くの起業家や中小事業者が利用しています。この記事では、新規開業資金の概要から、メリット・デメリット、審査を通過するためのポイント、そして利用時の注意点までをわかりやすく解説します。

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新規開業資金とは

日本政策金融公庫が提供する新規開業支援のための融資制度は、これから新規事業を開業する方や、開業してからおおむね7年以内の事業者を対象に、開業資金や運転資金のサポートを行う制度です。民間金融機関からの資金調達が難しい場合でも、より円滑に事業をスタートできるよう設計されています。

  • 対象者:新たに開業を予定している方、または開業後7年以内の新規事業者
  • 融資限度額:7,200万円(うち運転資金4,800万円)
  • 返済期間:設備資金20年以内、運転資金10年以内(うち据置期間5年以内)
  • 利率:日本政策金融公庫が定める基準利率(一定条件を満たす場合は特別利率適用)
  • 担保・保証人:原則不要(応相談)

この新規開業資金は、起業実績が少ない若者や、過去に事業に失敗した経験のある方でも利用しやすい新規融資制度です。事業計画さえしっかりしていれば、資金面での不安を軽減しながら開業に踏み出せます。

新創業融資制度廃止後の新規開業資金について

旧「新創業融資制度」の廃止後、新規開業資金制度として内容が大幅に見直され、より柔軟な資金調達が可能になりました。以下は主な変更点です。

項目 2023年度(旧制度) 2024年度(新制度)
要件 開業資金総額の1/10以上の自己資金が必要 自己資金要件なし
融資限度額 3,000万円(うち運転資金1,500万円) 7,200万円(うち運転資金4,800万円)
返済期間 設備資金20年以内/運転資金10年以内(据置2年以内) 設備資金20年以内/運転資金10年以内(据置5年以内)

SoVa税理士ガイド編集部

新規開業資金では、これまで必要だった自己資金の準備要件が撤廃され、資金面でハードルが大きく下がりました。そのため、貯蓄が少なくても新規開業を目指す人がより多く利用できるようになっています。

2024年4月以降は、より多くの起業希望者が開業資金の融資を受けやすくなり、初期費用や運転資金を含めた大規模な資金調達も可能となりました。これにより、新規開業を支える資金サポートの幅が広がり、挑戦しやすい環境が整備されています。

新規開業資金のメリット

日本政策金融公庫の「新規開業資金」は、これから新たに事業を始める人や、開業間もない事業者にとって心強い資金調達制度です。ここでは、他の融資制度にはない新規開業資金のメリットを4つのポイントに分けて紹介します。

新規開業資金のメリット①:融資限度額が大きく、開業資金を一括で確保できる

新規開業資金の融資限度額は最大7,200万円と高く設定されており、1つの融資で十分な開業資金を調達できるのが大きな特徴です。中小規模の事業であれば、この制度だけで必要な資金をまかなえるケースも多いです。

自治体の「制度融資」など他の公的支援制度では、限度額が500〜1,000万円程度(条件が良くても3,000万円前後)にとどまることが一般的です。また、民間金融機関では実績のない新規開業者への高額融資は難しい傾向にあります。そのため、創業時の設備投資や運転資金をまとめて調達したい場合には、新規開業資金が最も適した選択肢といえるでしょう。

新規開業資金に関する気をつけておきたい注意点

税理士
        _依頼_おすすめの注意点

ただし、運転資金として利用できる上限は4,800万円までであり、新創業融資制度と併用すると限度額が減額される点には注意が必要です。

新規開業資金のメリット②:返済期間を長く設定でき、資金繰りに余裕が持てる

新規開業資金では、返済期間を長期に設定できる点も魅力です。設備資金なら最長20年、運転資金でも最長10年の返済期間を選択できます。これは民間銀行の一般的な融資(10年以内)と比べて、返済の負担を軽減できる大きな利点です。

長期返済を選ぶことで、開業直後の資金繰りに余裕を持たせることができます。ただし、返済期間が長くなるほど支払利息の総額は増えるため、事業の収益見込みに応じて最適な期間を設定することが重要です。柔軟に調整できる点も、新規開業資金のメリットのひとつです。

新規開業資金のメリット③:低金利で経営を圧迫しにくい

新規開業資金は、民間金融機関よりも低い利率で利用できる公的融資制度です。利息負担を抑えられるため、開業初期の経営における資金圧迫を軽減できます。さらに、一定の要件を満たす場合は「特別利率」の適用を受けることも可能です。

SoVa税理士お探しガイド編集部

新規開業資金の概要や注意点について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

おすすめ記事:創業融資(新創業融資制度)の利用には何が必要? 必要書類と手続き(審査)の流れについて解説

また、担保や保証人を用意できる場合には、より低い利率での契約が期待できます。反対に、新創業融資制度や保証免除特例制度を併用すると利率が上がる場合もあるため、開業資金の条件は事前に比較検討しておくとよいでしょう。

新規開業資金のメリット④:据置期間を設けて創業直後の資金繰りを安定させられる

新規開業資金では、融資後すぐに元本の返済を始める必要がなく、利息のみを支払う「据置期間」を設定できます。据置期間は最長2年間まで可能で、開業直後に売上が安定していない時期でも、資金繰りを維持しやすいのが特徴です。

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この制度により、起業初期の経営リスクを抑え、事業が軌道に乗るまでの時間を確保できます。もちろん、据置期間を長く設定しすぎると、その後の返済負担が増える点には注意が必要です。事業の見通しを立てたうえで、最適な据置期間を設定することが新規開業資金を上手に活用するコツです。

新規開業資金のデメリット

日本政策金融公庫の「新規開業資金」は、多くのメリットがある一方で、利用にあたって注意すべきデメリットも存在します。ここでは、実際に申請する前に知っておきたい新規開業資金のデメリットを2つのポイントに分けて解説します。

新規開業資金のデメリット①:開業資金としての用途が限定されている

新規開業資金は、用途が「開業のための資金」に限定されている点がデメリットです。この制度で得た融資は、事業開始の準備や運転資金など、新規開業に直接関わる目的でしか使用できません。

たとえば、店舗の内装費、設備投資、仕入れ、従業員の給与など、開業資金として明確に説明できるものであれば利用可能ですが、個人的な生活費や事業とは無関係な支出には充てられません。

新規開業資金はここがポイント!

税理士_依頼_おすすめのポイント

ただし、「開業資金」といっても、開業後数年間の運転資金も含まれるため、創業準備だけにしか使えないわけではありません。助成金や補助金のように細かい制限があるわけではないため、新規開業に必要な資金の多くをカバーできる柔軟性はあります。

一方で、担保が不要な融資制度の中では、他の資金調達方法のほうが上限額で有利になる場合もあります。開業の目的や必要資金に応じて、他制度との比較検討も重要です。

新規開業資金のデメリット②:融資実行までに時間がかかる

新規開業資金は、民間のビジネスローンと異なり、申請から資金が振り込まれるまでに時間がかかります。即日融資が可能な民間ローンも存在しますが、日本政策金融公庫の新規開業資金は公的制度であるため、審査が慎重に行われ、着金までに1か月前後かかるのが一般的です。

特に、新規開業前の起業希望者の場合は、まだ実績がないため、事業計画書の完成度や信頼性が審査通過のカギになります。日本政策金融公庫では、書類審査に加えて面談を重視しており、計画内容を的確に説明できる準備が求められます。

そのため、開業スケジュールを立てる際には、資金調達にかかる期間をあらかじめ余裕をもって見積もることが大切です。事業計画書の作成、面談準備、融資実行までのプロセスを含めると、申込から着金まで少なくとも1〜2か月を想定しておくと安心です。

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新規開業資金の審査を通過するためのポイント

新規開業資金の審査を通過するためには、事業計画や資金使途、自己資金の準備など、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、日本政策金融公庫の新規開業資金を利用する際に審査で重視される項目を解説します。

新規開業資金の審査を通過するポイント①:事業計画の妥当性を示す

新規開業資金の審査では、事業計画の妥当性が最も重要視されます。新規開業の目的や事業内容があいまいだったり、収益計画が現実的でない場合、事業成功の見込みが低いと判断され、資金調達の審査を通過できない可能性があります。

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事業計画書には、どのようなビジネスを立ち上げるのか、想定顧客や競合との優位性、売上・利益計画、必要な資金の内訳などを具体的に記入します。市場分析やリスク対策も明確に示し、新規開業資金を融資しても安全であると担当者に納得させられる内容にすることが大切です。面談の際にも、資金計画や開業目的を自信をもって説明できるように準備しておきましょう。

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新規開業資金の審査を通過するポイント②:資金の使途を明確にする

新規開業資金の審査では、融資された資金をどのように使うのか明確にすることも重要です。資金使途内訳書を作成し、必要な開業資金の内訳を具体的に示すことで、事業計画の信頼性が高まります。

資金使途は「設備資金」と「運転資金」に分かれます。設備資金は店舗や機械などの購入費用を指し、見積書を添付して具体的に提示します。運転資金は、仕入れや給与、家賃、光熱費など、日常の経営維持に必要な資金です。これらを整理して提示することで、新規開業資金の審査担当者に対して説得力を持たせることができます。

新規開業資金の審査を通過するポイント③:自己資金を準備する

新規開業資金制度では、自己資金がなくても申し込み可能ですが、審査通過率を上げるためには一定の自己資金を準備しておくことが望ましいです。

SoVa税理士ガイド編集部

自己資金が多いほど、「返済能力」や「開業への本気度」が伝わり、より良い条件で融資を受けやすくなります。

また、自己資金を多く確保しておけば、開業後の運転資金にも余裕が生まれ、安定した事業運営につながります。審査のためだけでなく、新規開業後の資金繰りを円滑にする意味でも、できる限り自己資金を蓄えておくことが大切です。

新規開業資金の注意点

日本政策金融公庫の「新規開業資金」は、開業準備から事業開始後まで幅広く活用できる便利な融資制度ですが、利用にあたっては注意すべきポイントもあります。ここでは、新規開業資金を上手に活用するために押さえておきたい注意点を解説します。

新規開業資金の概要や注意点に関するおすすめ記事:起業時に自己資金なしでも創業融資を受けられる?融資制度や融資を受ける際のポイントを紹介

新規開業資金の注意点①:事業開始前の支出にも使えるが、計画的な資金管理が必要

新規開業資金は、事業を正式に始める前の支出にも利用できるのが特徴です。たとえば、開業準備として行うリサーチ費用、ホームページ制作費、広告宣伝費、備品購入なども開業資金の対象になります。

そのため、新規開業資金を申し込む前に自己負担で支出した分についても、後から融資で補填することが可能です。ただし、あらかじめ「どの支出を融資資金でまかなうか」を明確にしておかないと、資金計画がずれてしまう恐れがあります。

開業に必要な初期費用と運転資金の両方をしっかり整理し、融資申請時に提出する事業計画書に反映させることが大切です。新規開業資金を無駄なく活用するためにも、支出のタイミングと資金用途を明確に管理しましょう。

新規開業資金の注意点②:運転資金として使える上限が決まっている

新規開業資金には、「設備資金」と「運転資金」で使える金額の上限がそれぞれ設定されています。設備資金は最大7,200万円まで利用できますが、運転資金としては最大4,800万円までに制限されています。

そのため、開業後の資金繰りを考える際には、運転資金の上限を踏まえて事業計画を立てることが重要です。特に、初期費用が大きくかかる業種では、開業資金全体のバランスを慎重に検討しなければなりません。

SoVa税理士ガイド編集部

また、他の融資制度(例:新創業融資制度など)と新規開業資金を併用する場合、総融資額が減額されるケースもあります。

制度を組み合わせて利用する際は、事前に日本政策金融公庫や専門家へ相談し、資金計画全体を最適化しておくことがポイントです。

まとめ

新規開業資金は、開業を目指す人にとって強力な資金調達手段です。自己資金が少ない場合でも、事業計画や資金使途を明確にすることで融資を受けやすくなり、開業初期の不安を大きく軽減できます。

一方で、融資実行までに時間がかかる点や、運転資金の上限がある点など、新規開業資金の注意点も把握しておくことが大切です。

制度の特徴を理解し、計画的に資金を活用すれば、開業準備から経営安定までをスムーズに進めることができます。これから新規開業資金の利用を検討する方は、自身の事業計画に合わせて最適な資金計画を立てていきましょう。

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