役員賞与の届出はいつまでにするべき?事前確定届出給与を活用するメリットや注意点を解説!
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公開日:2025年3月
更新日:2025年3月29日
役員賞与には複数の種類があることをご存知でしょうか? 役員賞与の一形態である事前確定届出給与は、従業員への賞与と似ていますが、税務上、届出をいつまでに提出するかが重要であり、いつまでかという期限を守らないと税務上の不利益を被る可能性があります。多くの経営者や経理担当者が、役員賞与の適切な届出方法や、いつまでに手続きを完了すべきかについて疑問を持つことが少なくありません。
本記事では、役員賞与に関する基本的な知識から、事前確定届出給与の詳細、届出の流れやいつまでに提出すべきかまで、実務に役立つ情報を詳しく解説します。適切な役員賞与の設定や期限はいつまでかに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
役員賞与とは

役員賞与とは、会社が役員に対して毎月の給与とは別に支給する一時金のことです。役員賞与は、会社法上では役員報酬の一部として扱われますが、税務上では異なる取り扱いとなるため、適切な届出が必要です。では、役員賞与の届出はいつまでに行えばよいのでしょうか?
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一般的な会社員に支給されるボーナスに相当する役員賞与は、会社の業績や役員の職務内容に応じて支給の有無や金額が決定されます。役員賞与を支給する際には、株主総会での承認が必要であり、その金額も原則として役員ごとに決議されます。ただし、株主総会では総額のみを決定し、個別の金額の決定を取締役会に一任することも可能です。さらに、取締役会が代表取締役に決定を委ねるケースもあります。
役員報酬との違い
前述のとおり、役員に支払われる報酬を役員報酬と呼びます。一般的に、役員報酬は会社と役員の間で金額や支払い条件について合意し、株主総会または取締役会で正式に決定されます。会社法上、役員賞与は役員報酬の一部とみなされ、会計処理も役員報酬と同様に行えば問題ありません。しかし、税務上では役員賞与と役員報酬を明確に区別し、適切な届出を行う必要があります。

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特に、役員賞与を損金として計上できるかどうかは、届出の有無と期限によって決まります。役員報酬は、毎月一定の金額を支払うなどの要件を満たせば損金算入が可能ですが、役員賞与は原則として損金算入できません。

SoVa税理士ガイド編集部
ただし、事前確定届出給与として届出を行い、税務上の要件を満たせば、役員賞与も損金算入の対象となる場合があります。
そのため、役員賞与を適切に扱うためには、いつまでに届出を行うべきかをしっかり把握し、期日を守ることが重要です。
事前確定届出給与とは

事前確定届出給与は、役員賞与の一種であり、役員報酬の一形態です。
役員賞与と事前確定届出給与の関係
事前確定届出給与は、事前に支給時期と金額を決め、いつまでに提出すべきかの期日を守って税務署へ届出を行うことで、損金算入が可能となる役員賞与です。
役員賞与はいつまでに届出るべきかに関するポイント

通常の役員賞与とは異なり、適切な届出を行わなければ損金不算入となるため、いつまでに提出すべきかを把握していることが非常に重要です。
他の役員報酬との違い
役員報酬には、事前確定届出給与のほかに定期同額給与や業績連動給与があります。それぞれの違いを理解し、適切に役員賞与を設定することが重要です。
定期同額給与
定期同額給与は、毎月一定額を支払う役員報酬の基本形態です。通常の役員報酬として扱われ、税務署への特別な届出は不要です。一方で、事前確定届出給与と組み合わせることで、役員賞与としての要素を加え、税務上のメリットを得ることができます。
役員賞与の届出はいつまでかに関する 役員報酬に届出は必要?事前確定届出給与なら損金算入できる!
業績連動給与
上場企業などで採用される形態で、会社の業績に応じて報酬額が変動します。現金支給だけでなく、株式を利用した支払いも可能です。定期同額給与や事前確定届出給与と組み合わせることで、役員賞与を活用しながら役員のモチベーション向上を図ることができます。

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適切な役員賞与の支給には、税務上の要件を満たすことが不可欠です。特に、事前確定届出給与の届出はいつまでに行うべきかを把握し、期限内に適切な手続きを行うことが重要です。
事前確定届出給与を活用するメリット・デメリット

ここまで役員賞与の一種である事前確定届出給与の特徴や、ほかの役員報酬との違いについて解説しました。ここでは、役員賞与としての事前確定届出給与のメリット・デメリット、について解説します。
役員賞与における事前確定届出給与のメリット①:損金算入できる
事前確定届出給与は、役員賞与であっても事前に税務署へ届出を行い、届出内容どおりに支給すれば損金算入が可能です。いつまでに届出を提出すべきかを失念して届出を怠ったり、届出と異なる金額や時期に支払うと、役員賞与としての損金算入が認められなくなります。そのため、届出はいつまでに行うのかをしっかり確認することが重要です。
役員賞与における事前確定届出給与のメリット②:社会保険料の抑制
役員報酬のうち、定期同額給与の金額を下げ、その分を事前確定届出給与(役員賞与)で補うことで、標準報酬月額を引き下げることができます。社会保険料は一定額を超えると固定されるため、役員賞与としての事前確定届出給与をいつまでに提出すべきかを抑えて活用することで社会保険料の負担を軽減できます。
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役員賞与としての事前確定届出給与のデメリット①:厳格な支払条件
事前確定届出給与は、いつまでに提出すべきかという期限の厳守に加えて、届出内容に沿った時期と金額で支払わなければなりません。万が一、業績の悪化などで資金繰りが厳しくなっても、届出した役員賞与の支払いを簡単に減額できない点がリスクです。
役員賞与としての事前確定届出給与のデメリット②:損金算入できないリスク
役員賞与である事前確定届出給与の届出に不備があっていつまでに提出すべきかの期限を過ぎてしまったり、届出内容どおりの支払いができなかった場合、その役員賞与全額が損金算入できなくなる恐れがあります。
役員賞与はいつまでに届出るべきかに関する気をつけておきたい注意点

役員賞与の損金算入が認められなければ、法人税の負担が大幅に増える可能性があるため、届出をいつまでに行うのかを確実に把握し、期日を厳守することが不可欠です。
役員賞与としての事前確定届出給与のデメリット③:年金給付額の減少と税負担の増加
届出をいつまでに提出すべきかを抑えることで、社会保険料を抑えられる一方で、役員賞与としての事前確定届出給与が増えると、役員本人の年金受給額が減る可能性があります。

SoVa税理士お探しガイド編集部
さらに、社会保険料が減った分、経費が減るため、いつまでに提出すべきかを正しく理解していないと、法人税や所得税の負担が増えるリスクも伴います。
役員賞与としての事前確定届出給与は、届出をいつまでに提出すべきかが非常に重要です。「届出はいつまでに行えばよいのか?」をしっかり把握し、正確な手続きを行うことで、役員賞与を有効に活用できます。
事前確定届出給与の提出期限はいつまで?

役員賞与を事前確定届出給与として認められるためには、いつまでに届出を行う必要があるのでしょうか。いつまでに届出るべきかの提出期限は、主に以下の3つのケースに分かれます。
【提出期限はいつまで?】事前確定届出給与に関する株主総会などの決議を行った場合
この場合、届出の期限はいつまでかは以下のいずれか早い方となります。
- その決議の日から1ヶ月後
- 会計期間開始の日から4ヶ月後
役員賞与の届出はいつまでかに関する 事前確定届出給与の提出期限はいつまで?記載例や書き方についても【出し忘れNG?】

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役員賞与を事前確定届出給与として損金算入するためには、ご自身の状況に合わせていつまでかを正しく理解し、届出期限を厳守することが重要です。
【提出期限はいつまで?】新設法人が役員賞与(事前確定届出給与)を設定した場合
新しく法人を設立した場合は、法人設立日から2ヶ月以内に届出を行う必要があります。この期間を過ぎると役員賞与は損金不算入となるため注意が必要です。
【提出期限はいつまで?】臨時改定事由により、新たに事前確定届出給与を定めた場合
この場合、届出期限はいつまでかは以下のいずれか遅い方となります。
- 通常の届出期限(上記1の期限)
- 臨時改定事項が発生した日から1ヶ月後
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【提出期限はいつまで?】役員賞与の届出を期限内に行わないとどうなる?
届出を期限内に提出しなかった場合、役員賞与は全額損金不算入となります。届出はいつまでかという期限を守らなかった結果、法人税の負担が増加し、企業の資金繰りにも影響を与える可能性があります。
役員賞与を適切に損金算入するためにも、届出の期限がいつまでなのかを正確に把握し、期日内に確実に手続きを完了させましょう。
事前確定届出給与の届出手順

役員賞与の一形態である事前確定届出給与の手続きを、ステップごとに解説します。役員賞与の適用を受けるには、正しく届出を行い、いつまでに手続きを完了させる必要があるのかを把握することが重要です。
届出手順①:役員賞与の支給日や支給額を決定する
まず、役員賞与(事前確定届出給与)の支給日と支給額を決定します。これらは自由に決めることができますが、事前に確定した金額と支給日でなければならないという点に注意が必要です。
具体的には、「支給日は○月○日および△月△日、支給額は各○○円」と明確に定める必要があります。支給額が変動するような契約は認められないため、価格変動制のボーナスなどは対象外になります。
届出手順②:株主総会で役員賞与の届出内容を決議する
次に、株主総会で役員賞与(事前確定届出給与)について、支給額と支給時期を正式に決定します。決議内容は株主総会議事録に記録し、これを届出の際の添付書類として使用します。
役員報酬はいつまでに届出るべきかに関するポイント

多くの企業では、決算後に開催される株主総会で役員賞与の届出内容を決議しますが、もし複数回の株主総会で役員ごとに個別の決議が行われる場合は、事案ごとに届出書を作成しなければなりません。
届出手順③:必要な書類を揃えて届出を行う
事前確定届出給与(役員賞与)を適用するためには、「事前確定届出給与に関する届出書」を作成し、税務署へ提出する必要があります。さらに、株主総会で決議した議事録などの添付書類を準備し、届出期限内に提出することが求められます。
役員賞与(事前確定届出給与)の届出はいつまでに行う?
届出の提出期限は、以下のいずれか早い日です。
- 株主総会の決議から1か月以内
- 会計期間開始日(決算期開始日)から4か月以内(新設法人は2か月以内)
役員賞与の届出はいつまでかに関するおすすめ記事
届出は、納税地の所轄税務署の窓口で提出するか、e-Taxを利用して電子申請することができます。いつまでに届出る必要があるかの期限を過ぎると役員賞与としての損金算入が認められなくなる可能性があるため、いつまでに届出を行うべきかをしっかり確認し、早めの対応を心がけましょう。
まとめ

役員賞与の届出はいつまでかに関するおすすめ記事
役員賞与は法人税法上課税対象ですが、事前確定届出給与として届出をいつまでに提出すべきかを理解して提出すれば、損金算入が可能で、税負担の軽減につながります。
ただし、適切な手続きを踏まなければ損金算入できないため、届出の遵守が重要です。また、不当に高額な支給や退任後の支給は認められない点にも注意が必要です。

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