算定基礎(定時決定)はいつから反映?社会保険料の変更時期や月額変更届についても解説!

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公開日:2025年6月

更新日:2025年6月22日

社会保険の手続きの中でも、毎年の大切な業務となるのが算定基礎の処理です。特に、算定基礎届の提出後に社会保険料がいつから反映されるのかを正しく理解しておかないと、給与計算ミスや控除のトラブルにつながりかねません。

「算定基礎の提出をしたけど、いつから反映されるのかが分からない…」
「算定基礎届に書いた内容が、実際に給与にいつから反映されるのかを知りたい」
「月額変更届との違いで、どちらの内容がいつから反映されるのか迷っている」
このような疑問を感じている方は多いのではないでしょうか?

この記事では、算定基礎とは何か、算定基礎届はいつ提出するのか、そして算定基礎の内容がいつから反映されるのかを、給与支給日の違いなども踏まえてわかりやすく解説します。

また、算定基礎の結果がいつから反映されるのかと、月額変更届による随時改定がいつから反映されるのかの違いについても具体例を交えてご紹介します。

「算定基礎(定時決定)はいつから反映?」編集部

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目次

  1. 算定基礎届とは
    1. 算定基礎届による定時決定はいつから反映される?
  2. 【給与支給タイミング別】算定基礎の結果はいつから反映?
    1. 【1】当月払いの会社の場合|算定基礎の反映タイミングに要注意
    2. 【2】翌月払いの会社の場合|算定基礎が自然に反映される仕組み
  3. 算定基礎の流れと社会保険料はいつから反映される?提出から反映までの5ステップ
    1. 算定基礎の流れ ステップ①
      日本年金機構から算定基礎届の用紙が届く(6月上旬)
    2. 算定基礎の流れ ステップ②
      算定基礎届の対象者を確認(7月1日現在)
    3. 算定基礎の流れ ステップ③
      4〜6月の報酬をもとに算定基礎額を算出
    4. 算定基礎の流れ ステップ④
      算定基礎届を作成・提出(提出期限:7月10日)
    5. 算定基礎の流れ ステップ⑤
      標準報酬決定通知書の確認と算定基礎の反映(9月分から)
  4. 算定基礎届の提出漏れによるリスク
  5. 社会保険の定時決定に関する注意点
    1. ①休業手当を支給していた場合|算定基礎はいつから反映?
    2. ② 4月〜6月が繁忙期の場合|高額な報酬はいつから反映される?
    3. ③ 給与を翌月払いにしている場合|いつから反映?支払基礎日数の注意点
    4. ④ 2等級以上の変動がある場合|随時改定とどちらがいつから反映?
  6. 二以上の事業所に勤務する場合の算定基礎の取扱いとは?
  7. まとめ|算定基礎はいつから反映?

算定基礎届とは

算定基礎届とは、社会保険の「定時決定」のために、毎年事業所が提出する重要な書類であり、正式名称を「被保険者報酬月額算定基礎届」といいます。
この算定基礎届の提出によって、従業員ごとの標準報酬月額が決定され、社会保険料がいつから反映されるのかが決まることになります。

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算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、給与計算の締め日支払日によっていつから反映さえれるかが変わるのかについては、以下の記事が参考になるでしょう。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「社会保険の定時決定(算定基礎)はいつから反映される?翌月払いの場合は?

特に企業担当者の多くが気にするのが、算定基礎による変更がいつから反映されるのかという点です。

算定基礎届による定時決定はいつから反映される?

算定基礎届は、毎年4月・5月・6月に支払われた給与の平均をもとに、標準報酬月額を見直す手続きであり、この内容を記入した届出を7月10日までに提出します。では、この算定基礎に基づく新しい保険料はいつから反映されるのかというと、原則として9月分(10月納付分)の社会保険料から反映されます。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するポイント!

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つまり、算定基礎がいつから反映されるのかという問いに対する答えは「9月分から」ということになります。

毎年のように提出する書類ではありますが、「いつから反映されるのか」という情報を正しく把握しておくことで、給与計算や手当調整のミスを防ぐことができます。

算定基礎(定時決定)と随時改定との違い|「いつから反映」されるかの違い

算定基礎届による見直しとは別に、従業員の給与が大きく変動した際には、「月額変更届」を使って随時改定を行う場合もあります。このときにも気になるのが、その改定がいつから反映されるのかという点です。

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随時改定では、昇給・減給があってから3か月間の給与をもとに判断し、原則としてその3か月後の給与から標準報酬月額が変更されます。つまり、随時改定による算定基礎の見直しも「いつから反映されるか」が非常に重要なポイントとなります。

随時改定では、固定給の変動があった月の翌月から3か月間の給与を確認し、その3か月の平均が基準を満たした場合に標準報酬月額が改定されます。では、その変更内容はいつから反映されるのかというと、固定給の変動があった月の4か月目の報酬から反映されるのが原則です。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎届(定時決定)について-社会保険料いつから変更する?-

「算定基礎(定時決定)はいつから反映?」編集部

固定給の変動には昇給のみではなく減給も含みます

たとえば、4月に昇給があり、その昇給額が4月の給与に反映されたとします。この場合、4月・5月・6月の給与をもとに審査が行われ、8月分の社会保険料から新しい標準報酬月額が反映されることになります。

つまり、随時改定による社会保険料の変更は、いつから反映されるのかを正確に把握しておくことが非常に重要です。給与明細の調整や控除額の確認ミスを防ぐためにも、「いつから反映されるのか」というタイミングを見落とさないようにしましょう。

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算定基礎(定時決定)と随時改定(月額変更)の違いを一覧表にまとめましたので、是非ご覧ください。

算定基礎(定時決定) 随時改定(月額変更)
手続きの名称 被保険者報酬月額算定基礎届(算定基礎届) 月額変更届
対象となるケース 毎年決まった時期に行う標準報酬月額の定期的な見直し 昇給・降給などによる固定給の大幅な変動があった場合
提出時期 毎年7月上旬
(7月10日が提出期限)
固定的賃金の変動後、3か月分の給与を確認した後
(要件該当時)
対象期間 4月~6月に実際に支払われた報酬 固定的賃金変動があった月の翌月から3か月分の報酬
いつから反映されるか 9月分の保険料(10月納付分)から反映 変動があった月の4か月目の保険料から反映
(例:4月変動→8月反映)
届出の目的 年に1回、すべての従業員の標準報酬月額を定期的に見直すため 実際の給与と標準報酬月額の乖離が大きくなった場合に修正するため
必要な条件 社会保険適用事業所であること 固定給の変動があり、
かつ変動月を含む3か月間の平均変動が一定以上
反映される内容 標準報酬月額の更新により社会保険料が変更 新たな標準報酬月額が適用され、
保険料が見直される

【給与支給タイミング別】算定基礎の結果はいつから反映?

毎年7月に提出する算定基礎届は、社会保険に加入する従業員の標準報酬月額を見直す大切な手続きです。この届出の結果に基づいて、新しい社会保険料がいつから反映されるのかを正しく理解しておくことは、給与計算のミスを防ぐうえで非常に重要です。

特に注意すべきなのは、「算定基礎の反映時期=いつから反映されるか」が、企業の給与の締め日や支給日によって実務上ずれることがある点です。ここでは、「当月払い」と「翌月払い」に分けて、算定基礎がいつから反映されるのかをわかりやすく解説します。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するおすすめ記事

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算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、給与計算の締め日支払日によっていつから反映さえれるかが変わるのかについては、以下の記事が参考になるでしょう。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「社会保険料の変更とは?変更を反映させるタイミングや月額変更届についても解説

【1】当月払いの会社の場合|算定基礎の反映タイミングに要注意

当月払い(例:15日締め/当月末支給)の会社では、9月分の給与を9月中に支払うケースが多く見られます。
しかし、ここで注意が必要なのは、「算定基礎による新しい標準報酬月額がいつから反映されるのか」を誤って解釈しやすいことです。

算定基礎の結果は、原則として9月分の社会保険料から反映されます。
ただし、社会保険料の控除は翌月徴収が基本であるため、9月分の保険料は10月支給の給与から控除されるのが原則です。

しかし当月払いの企業では、9月の給与計算がすでに完了していて、年金機構からの「標準報酬決定通知書」が間に合わない場合があります。そのため、一時的に前年の標準報酬月額で控除し、通知書が届いたあとに差額を追加徴収または還付する対応が必要になることもあります。

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算定基礎はいつから反映するのか、算定基礎によっていつから控除される保険料が変わるのかについては以下のサイトも是非ご覧ください。

算定基礎はいつから反映?に関する参考記事:「社会保険料の定時決定とは【いつから】随時改定との違いと重なる場合の対応を解説

算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、算定基礎届に関する注意点

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算定基礎がいつから反映されるのかを把握しないまま9月支給分で保険料を変更してしまうと、誤控除につながるため特に注意が必要です。

【2】翌月払いの会社の場合|算定基礎が自然に反映される仕組み

翌月払い(例:月末締め/翌月25日支払い)の給与体系を採用している企業では、算定基礎の反映タイミングが制度とマッチしやすいため、誤解が起きにくい傾向にあります。

「算定基礎(定時決定)はいつから反映?」編集部

たとえば、9月分の社会保険料を10月支給分の給与から控除するという形になります。

この場合、算定基礎の結果がいつから反映されるのかを正しく理解していれば、10月の給与計算時に新しい標準報酬月額を適用すればよいだけなので、スムーズに処理が行えます。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎届(定時決定)はいつから反映?社会保険料の変更時期と給与計算の注意点を社労士が解説

【具体例】

  • 月末締め・翌月10日払い → 10月10日の給与から9月分の新しい社会保険料を控除
  • 15日締め・翌月25日払い → 10月25日の給与から9月分の保険料を控除

このように、翌月払いの企業では、算定基礎が9月からいつから反映されるかをあらためて意識しなくても、自然に反映されやすいのが特徴です。

算定基礎の流れと社会保険料はいつから反映される?提出から反映までの5ステップ

社会保険の手続きにおいて、毎年欠かせないのが算定基礎に関する対応です。
特に、算定基礎届を正しく提出し、算定基礎の内容がいつから反映されるのかを理解しておくことは、給与担当者にとって重要な業務のひとつです。

ここでは、算定基礎の提出から算定基礎の結果が社会保険料にいつから反映されるかまでの全体像を、5つのステップで詳しく解説します。

日本年金機構から算定基礎届の用紙が届く(6月上旬)
算定基礎届の対象者を確認(7月1日現在)
4〜6月の報酬をもとに算定基礎額を算出
算定基礎届を作成・提出(提出期限:7月10日)
標準報酬決定通知書の確認と算定基礎の反映(9月分から)

算定基礎の流れ ステップ①
日本年金機構から算定基礎届の用紙が届く(6月上旬)

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するおすすめ記事

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算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、給与計算の締め日支払日によっていつから反映さえれるかが変わるのかについては、以下の記事が参考になるでしょう。
随時改定で新しい保険料率はいつから反映される?改定条件や変更届の書き方などをわかりやすく解説

6月に入ると、日本年金機構から事業所宛に算定基礎届の届出用紙が郵送されてきます。これが、算定基礎の手続きの始まりです。
この算定基礎届には、被保険者情報や従前の標準報酬月額などがあらかじめ印字されており、今年の算定基礎がいつから反映されるかを意識しながら準備を進める必要があります。

算定基礎の流れ ステップ②
算定基礎届の対象者を確認(7月1日現在)

次に行うのが、算定基礎届の対象者の確認です。原則として、7月1日現在で被保険者となっているすべての従業員が算定基礎の対象となります。

ここで対象者の誤りがあると、算定基礎が正しく反映されず、実際にいつから反映されるかのタイミングにもズレが生じるため要注意です。

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給与計算の注意点は?税理士に丸投げするメリットについても紹介

この記事では、給与計算の際に押さえておくべき注意点と、税理士に給与計算を丸投げすることのメリットについて詳しく解説します。

算定基礎の流れ ステップ③
4〜6月の報酬をもとに算定基礎額を算出

算定基礎における最重要プロセスがこの段階です。各従業員について、4月〜6月に支払った報酬月額の平均値を計算し、算定基礎額を決定します。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するポイント!

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ここで算出された金額が、その年の算定基礎として社会保険料に反映される基準になります。

もちろん、この算定基礎の金額がいつから反映されるのかを把握しておくことも非常に重要です。原則として、9月分の保険料(10月支給分)から算定基礎の結果が反映されるというルールがあります。

算定基礎の流れ ステップ④
算定基礎届を作成・提出(提出期限:7月10日)

算出した報酬額をもとに、算定基礎届を正式に作成します。電子申請やCD提出、郵送・窓口持参などの方法で、7月10日までに算定基礎届を提出するのが原則です。

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算定基礎はいつから反映するのか、算定基礎によっていつから控除される保険料が変わるのかについては以下のサイトも是非ご覧ください。
算定基礎届で決定した標準報酬月額はいつ反映する!?詳細に解説します!

このステップでも、算定基礎の反映時期=いつから反映されるかを意識しながらスケジュール管理を行いましょう。

算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、算定基礎届に関する注意点

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提出の遅延や不備があると、算定基礎の結果が反映されるタイミングが後ろ倒しになってしまうリスクもあります。

算定基礎の流れ ステップ⑤
標準報酬決定通知書の確認と算定基礎の反映(9月分から)

提出が完了すると、9月には年金機構から「標準報酬月額決定通知書」が届きます。
この通知書に記載されている内容が、算定基礎届の結果に基づいて決定された新しい標準報酬月額です。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎届の提出期限はいつ?遅れた場合の対処法や提出方法を解説

ここで気をつけたいのが、算定基礎の内容がいつから反映されるかです。
結論から言えば、算定基礎の結果は9月分の社会保険料から反映されるのが原則です。多くの企業では翌月徴収を採用しているため、10月に支給される給与から新しい保険料が控除される流れになります。

算定基礎届の提出漏れによるリスク

事業所が毎年行うべき重要な社会保険手続きのひとつが、算定基礎届の提出による定時決定です。
この算定基礎届をもとに、従業員ごとの標準報酬月額を見直し、算定基礎の内容がいつから反映されるのかが決まります。一般的には、算定基礎の結果は9月分の社会保険料から反映され、翌月の給与で新しい保険料が控除される流れとなります。

「算定基礎(定時決定)はいつから反映?」編集部

では、算定基礎届を提出せずに定時決定を怠った場合にはどうなるのでしょうか?

まず前提として、算定基礎を行わずに放置すると、健康保険法や厚生年金保険法の規定に違反することになります。法律上は算定基礎届を提出しないことに対して罰則規定が設けられているものの、実際に罰則が科されるケースは多くありません。

しかし、罰則がないからといって油断は禁物です。年金事務所から「算定基礎届が提出されていない」と指摘されれば、過去にさかのぼって算定基礎の届出や修正を行わなければなりません。
この際に問題になるのが、「その算定基礎はいつから反映させるのか」「本来の反映時期からズレた場合にどう対応するか」という実務対応です。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するおすすめ記事

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算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、給与計算の締め日支払日によっていつから反映さえれるかが変わるのかについては、以下の記事が参考になるでしょう。
社会保険算定基礎届の届出について

場合によっては、すでに支払済みの給与にさかのぼって保険料を再計算し、従業員から追加で保険料を徴収する必要が出てくることもあります。

算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、算定基礎届に関する注意点

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こうした後追い対応は、算定基礎の結果がいつから反映されるべきだったかを説明しづらく、労使間のトラブルにつながる恐れもあります。

したがって、算定基礎届の提出を忘れず、適切な時期に定時決定を行い、算定基礎の結果がいつから反映されるのかを明確にしておくことが、リスク回避に直結します。

社会保険の定時決定に関する注意点

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算定基礎はいつから反映するのか、算定基礎によっていつから控除される保険料が変わるのかについては以下のサイトも是非ご覧ください。

算定基礎はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎の社会保険料反映は9月分の保険料から

社会保険の定時決定(算定基礎)を進める際は、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。算定基礎届の記入ミスや認識のズレは、算定基礎の反映がいつから反映されるかにも影響するため、実務担当者は慎重に対応すべきです。

ここでは、算定基礎届の作成時に注意すべき代表的な4つのポイントを解説します。あわせて、算定基礎の提出内容がいつから反映されるかについても明確にしておきましょう。

①休業手当を支給していた場合|算定基礎はいつから反映?

休業手当が支払われた場合でも、それが固定的賃金に含まれるかどうかで、算定基礎届の扱いが変わり、算定基礎がいつから反映されるかも異なります。

  • 7月1日時点で休業が終了している場合:休業手当を含まない月のみで算定基礎を計算
  • 7月1日時点で休業が継続している場合:休業手当を含む月も含めて平均を算出

ただし、休業手当により標準報酬月額が大幅に変動した場合には、算定基礎届ではなく月額変更届を提出すべきケースもあり、どちらがいつから反映されるかを見極めることが重要です。

② 4月〜6月が繁忙期の場合|高額な報酬はいつから反映される?

算定基礎は4月から6月の平均報酬に基づいて決定されますが、この3か月が繁忙期にあたる企業では、残業手当の増加などにより標準報酬月額が高く算出されがちです。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「定時決定(算定基礎届)

このような場合、本来の算定基礎の金額が実態と合わず、9月から反映される社会保険料が過大になる可能性があります。
算定基礎の結果がいつから反映されるのかを正確に理解した上で、繁忙期の影響をふまえた対応を検討しましょう。

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③ 給与を翌月払いにしている場合|いつから反映?支払基礎日数の注意点

給与を翌月払いにしている企業では、支払基礎日数の計算に注意が必要です。
たとえば、5月分の給与を6月に支給している場合、6月の算定基礎届には5月の基礎日数を記載する必要があります。

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算定基礎はいつから反映するのか、算定基礎によっていつから控除される保険料が変わるのかについては以下のサイトも是非ご覧ください。

算定基礎はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎届とは?作成方法・記載例・提出期限を解説

誤って支払日ベースで記載すると、算定基礎の金額が正しく計算されず、いつから反映されるかにズレが生じる原因になります。
正確な日数記入は、算定基礎の提出内容が正しく9月から反映されるかどうかを左右する重要な要素です。

④ 2等級以上の変動がある場合|随時改定とどちらがいつから反映?

従業員の給与に大幅な変動があり、標準報酬月額が2等級以上変わる場合は、算定基礎ではなく月額変更届(随時改定)の対象となります。

算定基礎(定時決定)はいつから反映?算定基礎届に関するポイント!

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この場合、定時決定で提出した算定基礎の結果がいつから反映されるのかよりも、随時改定の内容が優先され、変更が早期に反映される仕組みです。

そのため、実務では「算定基礎で反映される内容はいつから?」「随時改定だといつから反映?」といったタイミングの違いをきちんと理解しておく必要があります。

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算定基礎(定時決定)はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎届(定時決定)とは?対象者や提出方法、書き方などを解説【2025年最新】

二以上の事業所に勤務する場合の算定基礎の取扱いとは?

複数の事業所に同時に勤務している方に対しては、算定基礎の処理方法にも特別なルールが適用されます。
このようなケースでは、二以上の事業所から支給される報酬を合算して、ひとつの標準報酬月額として算定基礎を決定することになります。

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それぞれの事業所ごとの報酬を分けて考えるのではなく、全体の報酬をベースにした算定基礎が作成されるのです。

また、各事業所が負担する社会保険料は、報酬の支給額に応じて按分計算される仕組みとなっています。つまり、算定基礎において定められた標準報酬月額をもとに、各事業所がどれだけの保険料を負担するかが報酬の割合によって決まるのです。

算定基礎(定時決定)はいつから反映させるのか、算定基礎届に関する注意点

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このような特例的な取り扱いが必要な場合には、算定基礎届の送付および提出先にも注意が必要です。

二以上の事業所に勤務している方の算定基礎届は、選択事業所(主たる勤務先)を管轄する年金事務センターから各事業所に送付されます。
そして、この特例の算定基礎届は、必ず選択事業所を管轄する事務センターに提出しなければなりません。

算定基礎はいつから反映?に関する参考記事:「算定基礎(定時決定)とは?標準報酬月額の決まり方と給与にはいつから反映されるかをわかりやすく解説

算定基礎届の返送先を誤ると、算定基礎の処理が遅れたり、正しく反映されなかったりする可能性があるため、特に注意が必要です。

まとめ|算定基礎はいつから反映?

社会保険の算定業務において、算定基礎届の提出が完了した後、その内容がいつから反映されるのかを正確に理解しておくことは非常に重要です。算定基礎の結果がいつから反映されるのかを誤って処理してしまうと、給与計算や社会保険料の控除に大きな影響が出てしまいます。

原則として、算定基礎届に基づいて決定された標準報酬月額は9月分の保険料から反映されます。つまり、算定基礎の反映はいつからかといえば、9月分からであり、実務上は10月支給の給与から新しい保険料が反映されるのが一般的です。

ただし、企業の給与体系や支給タイミングによっては、算定基礎届の内容がいつから反映されるのかにズレが生じることもあります。そのため、算定基礎がいつから反映されるのか、算定基礎届の反映がいつからになるのか、月額変更届との優先順位でいつから反映されるのかといった複数の観点から、反映時期を整理する必要があります。

算定基礎届を提出しただけではなく、算定基礎の変更が給与や保険料にいつから反映されるのかを明確に管理しなければ、従業員からの問い合わせや行政からの指摘を招く可能性もあります。

繰り返しになりますが、算定基礎届の提出後、算定基礎の結果がいつから反映されるのかを正しく理解し、実務に反映されるのがいつからかを意識することが、トラブル防止の第一歩です。

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