法人カードの選び方は?中小企業や個人事業主におすすめの法人カードも紹介

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公開日:2025年12月

更新日:2026年9月25日

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法人カードの選び方は、5つの基準を順に決めるだけです。SoVa編集部がおすすめする法人カードの選び方の順番は、次のとおりです。

  1. 年会費と追加カードの費用
  2. ポイント還元率とマイル
  3. 利用枠と審査
  4. 追加カードと経費管理機能
  5. 会計ソフト連携と明細の取り込み

この順に決めれば、法人カードの選び方で迷うことはありません。

本記事では、会計事務所SoVaの編集部が記帳の現場から見た法人カードの選び方を解説します。法人カードの種類、個人カードとの違い、審査、メリットとデメリット、必要書類まで1本にまとめました。

特定の法人カードをおすすめする記事ではなく、選び方の基準を知るための記事です。法人カードの名前は、選び方の例として挙げています。金額や条件は、2026年9月時点の各社公式サイトの情報です。

法人カードの総合的なおすすめは下記の記事で行なっています。

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会計事務所SoVaが、年会費・還元率・追加カード・利用枠・会計ソフト連携の5項目で法人カード20枚を比較。用途別のおすすめ法人カードと、経理の現場から見た選び方を解説します。

目次

  1. 法人カードの選び方の結論:5つの基準
  2. 法人カードの選び方の前に知る種類と個人カードとの違い
    1. コーポレートカードとビジネスカード
    2. プリペイド型・デビット型との違い
    3. 個人カードとの違い
  3. 基準1 年会費と追加カードの費用で見る法人カードの選び方
    1. 年会費が無料になる条件
  4. 基準2 ポイント還元率とマイルで見る法人カードの選び方
    1. ポイント還元率の見方
    2. マイルの見方
  5. 基準3 利用枠と審査で見る法人カードの選び方
    1. 審査で見られる点(設立年数、代表者の信用、決算書の要否)
    2. 設立直後でも作れるカードの特徴
  6. 基準4 追加カードと経費管理機能で見る法人カードの選び方
    1. 社員に配る場合
  7. 基準5 会計ソフト連携と明細の取り込みで見る法人カードの選び方
    1. freee会計での取り込み
    2. マネーフォワード クラウド会計での取り込み
    3. 弥生会計での取り込み
    4. 使っている会計ソフトが決まっている場合
    5. 取り込みの頻度と締め日のずれ
    6. 法人カードのメリット4つ
    7. 法人カードのデメリット4つ
  8. 法人カードの選び方が決まったら:申込の手順と必要書類
    1. 必要書類
    2. 申込から届くまでの日数
    3. 断られたときにやること
  9. 法人カードの選び方でよくある質問
    1. 個人事業主は法人カードとビジネスカードのどちらを選べばよいですか
    2. 法人カードは何枚持つのがよいですか
    3. 法人カードの年会費は経費になりますか
  10. 法人カードの選び方のまとめ

法人カードの選び方の結論:5つの基準

【ここでわかること】法人カードの選び方は「費用→還元→審査→追加カード→会計ソフト」の順に決めるのがおすすめです。下の表で、自分の会社に当てはめてください。

法人カードの選び方の基準見るポイント迷ったときの選び方
1 年会費と追加カードの費用本カードと追加カードの年会費、無料になる条件決済額が少ないうちは年会費無料の法人カード
2 ポイント還元率とマイル基本の還元率、ポイントの使い道年間の還元額が年会費を上回る法人カード
3 利用枠と審査利用枠の幅、申込対象、必要書類設立直後は書類の少ない法人カード
4 追加カードと経費管理機能発行できる枚数、1枚あたりの費用社員に配るなら追加カード無料の法人カード
5 会計ソフト連携と明細の取り込み自社の会計ソフトが連携先にあるか連携先に載っている法人カード

法人カードの選び方でよくある失敗は、還元率だけで決めてしまうことです。還元率が高い法人カードでも、年会費や追加カードの費用で差が消えることがあります。

SoVa税理士お探しガイド編集部

そこでSoVa編集部は、費用から先に決める選び方をおすすめしています。費用の上限が決まると、候補の法人カードが一気に減るためです。

次に還元率とマイルで候補の法人カードを並べ、審査と追加カードで絞る選び方です。最後に会計ソフトとの相性を確かめれば、法人カードの選び方は完了です。

会社の状況によって、法人カードの選び方で重く見る基準は変わります。SoVa編集部がおすすめする、状況別の法人カードの選び方をまとめました。

会社の状況おすすめの選び方重く見る基準
設立直後で決算書がない書類の少ない法人カードから選ぶ基準3 利用枠と審査
代表者1人で使う年会費と還元率で法人カードを選ぶ基準1・基準2
社員にカードを配る追加カードが無料の法人カードを選ぶ基準4 追加カード
出張が多いマイルの移行費用まで見て選ぶ基準2 マイル
経理の担当者がいない会計ソフトとつながる法人カードを選ぶ基準5 会計ソフト連携

基準5の会計ソフト連携は、法人カードの選び方で見落とされやすい項目です。毎月の記帳の手間は、この選び方ひとつで大きく変わります。会計事務所としては、ここを最も重く見る選び方をおすすめします。

参考:法人カードの選び方と種類を解説!年会費や還元率などの比較ポイント

法人カードの選び方の前に知る種類と個人カードとの違い

【ここでわかること】法人カードには、後払いのクレジット型と、プリペイド型・デビット型があります。個人カードとは名義・引落口座・経費処理が違うため、選び方の前に押さえておくのがおすすめです。

法人カードの選び方は、種類を知るところから始まります。種類を知らない選び方では、どれだけ比べても自分の会社に合う法人カードは見つかりません。

コーポレートカードとビジネスカード

法人カードは、使う会社の規模で2つに分けて呼ばれることがあります。

ビジネスカードは、中小企業の代表者や個人事業主が主に使う法人カードです。代表者1人か、少人数で使う前提の法人カードが多くあります。一人社長や個人事業主には、まずビジネスカードから見るのがおすすめです。

コーポレートカードは、社員の多い会社が使う法人カードです。多くの社員にカードを配り、部署ごとに管理する使い方を想定しています。社員の多い会社には、管理機能で選ぶ選び方がおすすめです。

ただし、この呼び分けはカード会社ごとに違い、決まった定義はありません。名前ではなく、申込対象と追加カードの枚数で見る選び方がおすすめです。

社員が数人までなら、ビジネスカード型の法人カードで足りるという選び方がおすすめです。社員に何十枚も配る予定があるなら、追加カードの上限が大きい法人カードを選ぶのがおすすめです。

参考:法人カードの選び方は?年会費や追加枚数などを比較しよう

プリペイド型・デビット型との違い

法人カードは、支払いのタイミングでも3つの種類に分けられます。種類によって法人カードの選び方の軸が変わるため、先に違いを確認してください。

法人カードの種類支払いのタイミング与信審査向く選び方
クレジット型の法人カード利用後にまとめて引落しあり支払いを後ろにずらし、資金繰りに余裕を持たせたい
プリペイド型の法人カード先に入金した残高から支払いないものがある審査が不安、使いすぎを防ぎたい
デビット型の法人カード使うとすぐ口座から引落しないものが多い口座の残高の範囲で使いたい

プリペイド型の法人カードの例がpaildです。与信審査がなく、先に入れた残高の範囲で使えます。年会費はありませんが、初期費用10万円(税抜)と月額1万円〜の利用料がかかります。

経理の面では、プリペイド型の法人カードは入金した時点では費用にならない点に注意が必要です。前払金として扱い、使った時点で費用にする流れになるため、経理の手間も選び方に入れてください。処理の仕方は顧問税理士に確認してください。

SoVa編集部のおすすめは、資金繰りを重く見るならクレジット型という選び方です。審査に通りにくい時期だけ、プリペイド型やデビット型の法人カードでつなぐ選び方もあります。

個人カードとの違い

法人カードと個人カードの違いは、名義・引落口座・経費処理の3点にまとめられます。この違いを知ると、法人カードの選び方の軸がはっきりします。

比べる点法人カード個人カード
名義法人名と代表者名、または個人事業主の名前個人の名前
引落口座法人口座を選べる法人カードが多い個人口座
審査の対象法人、または代表者個人本人
追加カード社員向け家族向け
経費処理法人カードの明細がそのまま事業の記録になる事業の支払いを1件ずつ選び出す

個人カードでも、事業の支払いはできます。ただ、私用と事業用が1枚の明細に混ざると、仕訳の前に仕分けが必要です。記帳の手間を減らすなら、事業用の法人カードを持つ選び方がおすすめです。

法人カードを1枚持てば、明細をそのまま事業の記録として使えます。

ただし、法人カードの中にも個人契約のものがあります。たとえばセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは契約者が個人で、代表者の個人与信で審査されます。

三井住友カード ビジネスオーナーズは、同じ名義の個人カードと利用枠が合算されます。個人と法人の支払いを分けたい場合は、枠の配分まで見る選び方がおすすめです。

出典:paild|料金、クレディセゾン|セゾンプラチナ・ビジネス、三井住友カード|ビジネスオーナーズ(2026年9月確認)

基準1 年会費と追加カードの費用で見る法人カードの選び方

【ここでわかること】法人カードの費用は「本カードの年会費+追加カードの年会費×枚数」で比べます。無料になる条件まで見る選び方がおすすめです。

法人カードの選び方で最初に決めるのは、年間にかけてよい費用の上限です。法人カードの年会費は、大きく3つの型に分けられます。

年会費の型法人カードの例年会費(税込)
永年無料三井住友カード ビジネスオーナーズ永年無料
永年無料JCB Biz ONE 一般永年無料
条件付きで無料三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド5,500円(年100万円の利用で翌年以降永年無料)
条件付きで無料JCB Biz ONE ゴールド5,500円(初年度無料。年100万円以上の利用で翌年度無料、毎年判定)
有料アメックス ビジネス・ゴールド49,500円

※2026年9月時点の各社公式サイトの情報です。

同じ「条件付きで無料」の法人カードでも、判定の仕方が違います。一度条件を満たせば無料が続く法人カードと、毎年判定される法人カードがあります。

追加カードの費用も、法人カードの選び方で差が出る点です。三井住友カード ビジネスオーナーズは、追加カード18枚まで永年無料です。セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、9枚まで1枚3,300円かかります。

アメックス ビジネス・ゴールドの特典なしの追加カードは、年会費が無料です。ただし、毎年4月1日〜3月31日に1度も使わないと、1枚3,300円の管理手数料がかかります。

費用で法人カードを比べるときは、配る予定の枚数をかけた総額で見る選び方がおすすめです。代表者と社員4人の計5人で使う場合を、2年目以降の年会費で計算した選び方の例です。

法人カードの例本カード追加カード4枚年間の合計
三井住友カード ビジネスオーナーズ0円0円0円
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス33,000円13,200円46,200円
アメックス ビジネス・プラチナ(特典ありの追加カード)165,000円0円165,000円

※2026年9月時点の公式サイトの年会費(税込)をもとにSoVa編集部が計算しました。

同じ5人でも、法人カードの選び方しだいで年間の費用は大きく変わります。人数が増える予定の会社は、追加カードの費用から先に見る選び方をおすすめします。

年会費が無料になる条件

年会費無料の法人カードを選ぶときは、「永年無料」か「条件付き」かを見分けてください。条件付きなら、自分の会社の年間の決済額で条件を満たせるかを確かめる選び方が大切です。

決済額がまだ少ない会社には、永年無料の法人カードから始める選び方をおすすめします。

出典:三井住友カード|ビジネスオーナーズ ゴールド、JCB|Biz ONE ゴールド、アメックス|ビジネス・ゴールド(2026年9月確認)

基準2 ポイント還元率とマイルで見る法人カードの選び方

【ここでわかること】法人カードの還元率は、条件なしで付く「基本の還元率」で比べます。年間の決済額に還元率をかけ、年会費を引いて残る額で決める選び方がおすすめです。

法人カードの還元率には、基本の還元率と、条件付きの最大の還元率があります。法人カードの選び方で見るべきなのは、基本の還元率のほうです。

選び方の例として、JCB Biz ONE 一般の基本の還元率は1.0%です。三井住友カード ビジネスオーナーズは0.5%で、条件を満たすと最大1.5%になります。Airカードの基本の還元率は1.5%です。

ポイントがなく、代わりに請求額から差し引く法人カードもあります。JCBビジネスプラス法人カードは、交通費・出張旅費に0.5〜3.0%のキャッシュバックが付く型です。

還元率で見る選び方では、年間の決済額に還元率をかけて還元額の目安を出します。年300万円を還元率1.0%の法人カードで払うと、還元は3万円相当です。ここから年会費を引いた額で比べる選び方が、SoVa編集部のおすすめです。

参考:法人クレジットカードのおすすめ&選び方を解説。年会費や特典も

ポイント還元率の見方

税金や公共料金の支払いでは、還元率が下がる法人カードがあります。ダイナースクラブ ビジネスカードは100円=1ptですが、公共料金・税金は200円=1ptです。税金を法人カードで払う会社は、この点まで比べるのがおすすめです。

マイルの見方

出張が多い会社は、マイルで法人カードを選ぶ方法もあります。この選び方では、移行にかかる費用とマイルが付く人を見ておくのがおすすめです。

ANA JCB法人カードは、ANAマイルに移すと1.0%相当です。ただし、マイル移行手数料が年5,500円かかり、マイルは移行した使用者本人に付きます。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、JALマイルが最大1.125%の法人カードです。

SoVa税理士お探しガイド編集部

こちらは年5,500円の「SAISON MILE CLUB」への登録が条件です。マイルで選ぶ場合は、この登録費用まで含める選び方がおすすめです。

出典:JCB|Biz ONE 一般、リクルート|Airカード、JCB|ビジネスプラス法人カード、ダイナースクラブ|ビジネスカード、JCB|ANA JCB法人カード(2026年9月確認)

基準3 利用枠と審査で見る法人カードの選び方

【ここでわかること】法人カードの審査基準は公開されていません。設立年数・代表者の信用・決算書の要否を見て、今の会社で通りやすい法人カードを選ぶのがおすすめです。

利用枠は、法人カードで1か月に使える金額の上限です。毎月の支払いが枠を超えると、法人カードで払えない支払いが出てきます。

利用枠の幅は、法人カードによって大きく違います。JCB Biz ONE 一般は10万〜500万円です。UPSIDERカードは1か月最大10億円です。アメックス ビジネス・ゴールドは、一律の制限なしと案内されています。

「一律の制限なし」は、上限がないという意味ではないため、選び方では注意が必要です。一律の上限を設けず、会社ごとに決まる仕組みです。

広告費や仕入れを法人カードで払う会社は、毎月の最大の支払い額を先に出しておきます。その額を超える枠を選べるかが、法人カードの選び方の分かれ目です。

審査で見られる点(設立年数、代表者の信用、決算書の要否)

カード会社は、法人カードの審査基準を公開していません。そのうえで、会計事務所の現場で見てきた傾向を3つに整理しました。審査を意識した法人カードの選び方の参考にしてください。

設立年数と決算の内容
決算書を出す法人カードでは、設立からの年数や利益の状況が見られると考えられます。決算を迎えていない会社は、決算書のいらない法人カードを選ぶのがおすすめです。

代表者個人の信用
中小企業向けの法人カードは、代表者の個人与信で審査するものが多くあります。個人のカードやローンの支払い遅れは、法人カードの審査にも響くおそれがあります。

決算書の要否と申込額
申込額によって、必要な書類が変わる法人カードもあります。freee Mastercardワイドは、申込額が200万円を超えると決算書2期分が必要です。200万円以内なら、本人確認書類だけで審査されるため、申込額も選び方の一部です。

最初から大きな枠を申し込むより、必要な額で申し込む選び方がおすすめです。法人カードを使った実績を積んでから枠を広げるほうが、無理がありません。

SoVa税理士お探しガイド編集部

審査に不安がある場合は、1枚目を通りやすい法人カードにする選び方がおすすめです。2枚目以降で、特典や利用枠の大きい法人カードを足していきます。

設立直後でも作れるカードの特徴

設立直後に作りやすい法人カードには、共通する特徴が3つあります。この3点で見る選び方がおすすめです。

  • 登記簿謄本や決算書を出さなくてよい法人カード
  • 代表者個人の信用で審査する法人カード
  • 与信審査のないプリペイド型の法人カード

三井住友カード ビジネスオーナーズは、登記簿謄本も決算書も提出が不要です。JCB Biz ONE 一般も、法人の本人確認書類がいりません。書類で見る選び方なら、この2枚が例になります。

与信審査を避けたい法人には、プリペイド型のpaildという選び方もあります。ただし、paildに申し込めるのは法人だけです。

出典:UPSIDER|UPSIDERカード、freee|freee Mastercard、三井住友カード|ビジネスオーナーズ、JCB|Biz ONE 一般(2026年9月確認)

基準4 追加カードと経費管理機能で見る法人カードの選び方

【ここでわかること】社員に配るなら、追加カードを出せるか、何枚まで無料かで法人カードを選びます。追加カードを出せない法人カードもあるため、最初に確認する選び方がおすすめです。

法人カードの中には、追加カードを出せないものがあります。JCB Biz ONEは追加カードを発行できず、ETCカードだけです。楽天ビジネスカードも追加カードは出せず、ETCカードは30枚まで作れます。社員に配る予定があるなら、こうした法人カードは選び方の候補から外すのがおすすめです。

複数人で使う場合は、追加カードの枚数と費用が法人カードの選び方の中心になります。

法人カードの例追加カード(2026年9月時点)
三井住友カード ビジネスオーナーズ18枚まで永年無料
freee Mastercardワイド999枚まで無料
UPSIDERカードリアル・バーチャルとも無制限で無料
アメックス ビジネス・プラチナ特典ありは4枚まで無料、5枚目から13,200円
JCB Biz ONE 一般発行不可(ETCカードのみ)

社員に配る場合

社員に法人カードを配るなら、枚数だけでなく管理のしやすさも見る選び方がおすすめです。確かめたいのは次の3点です。

  • 法人カードごとに利用枠を分けられるか
  • 使った人ごとに明細が分かれるか
  • 使うたびに管理者へ通知が届くか

これらの機能の有無は法人カードごとに違うため、申込前に公式サイトで確認してください。

配ったあとの社内ルールも欠かせません。会計事務所としておすすめする、法人カードの社内ルールの例は次のとおりです。

  • 法人カードで払ってよい支払いの種類
  • 1回あたり、1か月あたりの上限額
  • 領収書を出す期限と出し方
  • 退職や異動のときの法人カードの回収

ルールを決めてから法人カードを配るのが、おすすめの順番です。

社員が少なく、出張もあまりない会社には、追加カードを配らない選び方もあります。代表者の法人カード1枚で払い、社員の支払いは立替えで精算する方法です。

社員の人数に合わせた法人カードの選び方は、中小企業向けの法人カードの記事で詳しく解説しています。

出典:freee|freee Mastercard、アメックス|ビジネス・プラチナ、楽天カード|楽天ビジネスカード(2026年9月確認)

基準5 会計ソフト連携と明細の取り込みで見る法人カードの選び方

【ここでわかること】明細の取り込み方は、会計ソフトと法人カードの組み合わせで変わります。自動で取り込めるか、ファイルで取り込むかを確かめる選び方がおすすめです。

ここからは、会計事務所の現場で見てきた法人カードの選び方です。会計ソフトへの法人カードの明細の取り込み方は、大きく2つあります。

  • 自動で取り込む方法(会計ソフトと法人カードをつなぐ「連携」)
  • カード会社のサイトから法人カードの明細ファイル(CSV)を落として取り込む方法

自動の連携には、主に2つのつなぎ方があります。1つは、法人カードの会社の認証画面でつなぐ「API連携」です。もう1つは、カードのWebサービスのIDとパスワードでつなぐ方法です。会計事務所のおすすめは、API連携で見る選び方です。

どちらが使えるかは、会計ソフトと法人カードの組み合わせで決まります。

まずは法人カードの公式サイトで、連携先に自分の会社の会計ソフトが載っているかを見てください。連携先の記載がある法人カードの例は、次のとおりです。

法人カードの例公式サイトにある連携先(2026年9月時点)
JCBの法人カード(JCB Biz ONEなど)freee・マネーフォワード・弥生・TKC・ソリマチ
UPSIDERカードfreee・マネーフォワード・勘定奉行・弥生・PCA
アメックスの法人カード弥生・freee・マネーツリー
freee Mastercardワイドfreee会計

三井住友カードとセゾンの法人カードは、公式サイトに会計ソフトの名前が載っていません。連携の可否は、会計ソフト側の対応一覧で確かめる選び方がおすすめです。

参考:法人カードの選び方は6つ!法人カードの種類やメリット・デメリットを解説

freee会計での取り込み

まずはfreee会計を使う会社の選び方です。freee会計では、法人カードの明細を「連携(同期)」で自動で取り込みます。つなぎ方には、通常の連携とAPI連携の2つがあり、選び方ではAPI連携の有無を見ます。

API連携に対応する法人カードとして、JCB、アメリカン・エキスプレス(ビジネス)、セゾン、UCカードが案内されています。

明細が届くタイミングは、法人カードごとに違います。最短即日で届く法人カードもあれば、請求額が確定してから届く法人カードもあります。

freeeのヘルプでは、法人カードの利用日から明細の取得まで2か月前後かかる場合があると案内されています。また、年度を切り替えると、前の年度の明細は取り込まれなくなります。決算の前に取り込みを終える運用がおすすめです。

freee会計を使う会社は、未確定の明細まで取れる法人カードかを見る選び方がおすすめです。

マネーフォワード クラウド会計での取り込み

次はマネーフォワード クラウド会計を使う会社の選び方です。このソフトでは、「データ連携」で法人カードの明細を自動で取得します。登録の方法は、IDとパスワードでつなぐ方式と、API連携の方式の2つです。選べる法人カードなら、API連携がおすすめです。

法人カードの明細は、取得されると自動で「仕訳候補」になります。内容を確かめて登録すれば仕訳になり、決まった支払いはルールを作って自動で仕訳できます。毎月同じ支払いが多い会社は、連携できる法人カードを選ぶのがおすすめです。

API連携は、定期的に認証をやり直す必要があります。この手間も選び方で知っておきたい点です。法人カードの明細の取得が止まっていないか、ときどき確かめてください。

連携できない法人カードは、CSVかANSER形式の明細ファイルをインポートできます。ただし、同じファイルを2回入れると二重に取り込まれるため注意が必要です。CSVに頼る選び方では、取り込んだ期間を記録しておくのがおすすめです。

弥生会計での取り込み

弥生会計を使う会社の選び方も見ておきます。弥生会計では、「スマート取引取込」で法人カードの明細を取り込みます。口座連携を設定すると、対応する法人カードの明細が自動で届きます。

法人カードの明細は「最新請求分取得」か、請求期間を指定して手動で取り込むこともできます。自動更新に対応していない金融機関もあります。

法人カードの明細をCSVファイルで取り込む場合は、カード会社のファイルに「返金金額」の列を足す加工が必要です。列の指定は初回だけで済みます。勘定科目は「クレジットカード」か「未払金」を選びます。CSVでの取り込みを前提にする選び方なら、この加工の手間も見込んでおきます。

取り込んだ明細の科目を直すと、次回から直した内容で取り込まれます。同じ法人カードを使い続けるほど、手直しは減っていきます。

会計ソフト法人カードの明細の自動取り込みファイルでの取り込み選び方の注意点
freee会計連携(同期)。API連携あり公式ヘルプで確認届くタイミングが法人カードごとに違う
マネーフォワード クラウド会計データ連携。API連携ありCSV・ANSER形式インポートは重複を確かめない
弥生会計スマート取引取込の口座連携CSV(返金金額の列を追加)自動更新に対応しない金融機関がある

←横にスクロールして法人カードを比較→

使っている会計ソフトが決まっている場合

会計ソフトがすでに決まっている会社は、ソフトから逆算する法人カードの選び方がおすすめです。

freee会計を使う場合
API連携に対応する法人カードを選ぶのがおすすめです。freee Mastercardワイドのように、freee会計を連携先に挙げる法人カードもあります。

マネーフォワード クラウド会計を使う場合
公式サイトの連携先にマネーフォワードがある法人カードを選ぶのがおすすめです。JCBの法人カードやUPSIDERカードが、その例です。

弥生会計を使う場合
口座連携で自動更新ができる法人カードを選ぶのがおすすめです。自動更新がない法人カードでも、CSVで取り込めます。ただし毎月の加工の手間がかかるため、選び方では自動更新を優先します。

会計ソフトをこれから選ぶ会社は、法人カードとソフトを一緒に決める選び方もおすすめです。顧問の会計事務所が使うソフトに合わせる選び方なら、やり取りがさらに楽になります。

取り込みの頻度と締め日のずれ

自動で取り込める法人カードでも、任せきりにしないことをおすすめします。freeeのヘルプでも、月1回程度はカード会社のサイトにある法人カードの明細と照らし合わせるよう案内されています。

SoVa編集部のおすすめは、週1回は取り込まれた法人カードの明細を確かめる習慣です。月末にまとめて確認する使い方では、取り込み漏れに気づくのが遅れます。

法人カードの選び方で、もう一つ気をつけたいのが締め日のずれです。Airカードは毎月15日締め、翌月10日払いです。月末で締める会計とは、明細の区切りが合いません。

同じ月の利用でも、ショッピングとETCで引落しの月が変わることがあります。ETCを多く使う会社は、この点も選び方に入れてください。法人カードの明細の取り込みにずれが出るため、決算の月は特に注意が必要です。

法人カードの支払いを利用日と引落日のどちらで記帳するかは、会社ごとに決め方があります。決算の前に、顧問税理士と処理の仕方を決めておくのがおすすめです。締め日まで見る選び方をすれば、決算の月にあわてずに済みます。

出典:freee|クレジットカードを連携(同期)する

【ここでわかること】法人カードの一番のメリットは、支払いがまとまり記帳が楽になることです。デメリットは費用・審査・管理の手間で、選び方しだいで小さくできます。

法人カードのメリット4つ

1 支払いがまとまり、記帳が楽になる
事業の支払いを法人カードに集めると、明細がそのまま支払いの記録になります。会計ソフトと連携すれば、手で入力する件数が減ります。

現金払いが多い会社ほど、この効果は大きくなります。領収書を1枚ずつ入力する作業が、法人カードの明細の確認に変わるためです。

2 社員の立替えが減る
社員に追加カードを配ると、社員が自分のお金で立て替える場面が減ります。立替えの精算も少なくなり、経理と社員の両方の手間が減ります。このメリットを生かすなら、追加カードが無料の法人カードを選ぶのがおすすめです。

3 支払いを後ろにずらせる
クレジット型の法人カードは、使ってから引落しまで間が空きます。入金より先に支払いが来る月も、資金繰りに余裕を持たせられます。締め日と引落日まで見る選び方がおすすめです。

4 事業と私用の支払いを分けられる
事業用の法人カードを1枚決めると、私用の支払いと混ざりません。支払いの中身を聞かれたときも、説明がしやすくなります。公私を分けたいなら、事業専用の法人カードを1枚決めるのがおすすめです。

ほかに、支払いに応じてポイントやキャッシュバックが付く点もメリットで、還元率で見る選び方につながります。ただし、法人カードで貯めたポイントを個人で使う場合は注意が必要です。役員への給与とみなされる可能性があるため、顧問税理士に確認してください。

メリットを大きくするには、記帳が楽になる法人カードを選ぶことです。会計事務所としては、会計ソフトとつながる選び方を一番におすすめします。

法人カードのデメリット4つ

1 年会費と追加カードの費用がかかる
有料の法人カードの年会費は、千円台から20万円台まで幅があります。社員が増えると、追加カードの費用も積み重なります。

選び方の対策:年会費無料の法人カードや、追加カードが無料の法人カードを選べば、このデメリットは小さくできます。

2 審査と書類の準備が必要
クレジット型の法人カードには審査があります。登記簿謄本や決算書を求める法人カードでは、書類をそろえる手間もかかります。

選び方の対策:設立直後は、書類の少ない法人カードやプリペイド型を選ぶのがおすすめです。

3 支払い方法の選択肢が少ない
法人カードは、1回払いが中心です。たとえばfreee Mastercardワイドは1回払いのみで、その分仕訳は単純です。

選び方の対策:支払いを分けたい場合は、支払い方法の選択肢まで確かめる選び方が必要です。セゾンプラチナ・ビジネス プロ・アメックスのように、支払いを最長84日後にずらす機能を持つ法人カードもあります。

4 社内の管理ルールが必要
社員に法人カードを配ると、使いすぎや私用のおそれが出てきます。使ってよい範囲や、領収書の出し方などのルールが必要です。管理の手間も法人カードの選び方に入れておくのがおすすめです。

選び方の対策:利用通知や、カードごとの利用枠を設定できる法人カードを選ぶのがおすすめです。使っていない追加カードに手数料がかかる法人カードもあるため、配った法人カードは年に1回見直します。

法人カードのデメリットおすすめの選び方
年会費と追加カードの費用年会費無料・追加カード無料の法人カードを選ぶ
審査と書類の準備登記簿謄本や決算書のいらない法人カードを選ぶ
支払い方法が少ない支払いをずらす機能のある法人カードを選ぶ
社内の管理ルール利用通知や利用枠の設定ができる法人カードを選ぶ

メリットとデメリットを並べると、デメリットの多くは法人カードの選び方で避けられます。5つの基準で比べれば、自分の会社に合わない法人カードは自然に外れます。

出典:freee|freee Mastercard、クレディセゾン|セゾンのプロ・カード、アメックス|ビジネス・ゴールド(2026年9月確認)

法人カードの選び方が決まったら:申込の手順と必要書類

【ここでわかること】必要書類は法人カードごとに違い、登記簿謄本や決算書がいらないものもあります。候補を決めてから、書類と届くまでの日数を確かめるのがおすすめです。

法人カードは、次の手順で申し込むのがおすすめです。

  1. 5つの選び方の基準で、候補の法人カードを2〜3枚に絞る
  2. 申込対象(法人のみか、個人事業主も可か)を確かめる
  3. 必要書類をそろえる
  4. 公式サイトから申し込む
  5. 審査の結果を待つ
  6. 法人カードが届いたら、会計ソフトとの連携を設定する

最後の連携の設定まで終えて、法人カードの選び方と導入は完了です。届いた日のうちに設定すると、最初の月から明細を取り込めるのでおすすめです。

必要書類

必要書類は、法人カードによって大きく違うため、申込前に確かめるのがおすすめです。公式サイトで確かめた例は、次のとおりです。

法人カードの例法人の確認書類(登記簿謄本など)決算書
三井住友カード ビジネスオーナーズ不要不要
JCB Biz ONE 一般不要公式サイトで確認
JCBの法人カード(法人で申し込む場合)必要(現在事項全部証明書か履歴事項全部証明書)公式サイトで確認
freee Mastercardワイド(法人)必要(登記事項証明書)申込額200万円超で2期分

※2026年9月時点の各社公式サイトの情報です。

JCBの法人カードに法人として申し込む場合は、法人と代表者の書類が1点ずつ必要です。法人の書類は、発行から6か月以内の登記事項証明書です。代表者の書類には、運転免許証やマイナンバーカードの表面などが使えます。

freee Mastercardワイドに個人事業主が申し込む場合、200万円超の申込には確定申告書2期分が必要です。申込額を200万円以内にする選び方もあります。

書類の少なさで法人カードを選ぶのも、設立直後には合った選び方です。登記事項証明書は、複数枚取っておくのがおすすめです。

申込から届くまでの日数

届くまでの日数も、法人カードごとに違います。

  • JCB Biz ONE 一般:カードは約1週間で届く。個人名義の口座なら、最短5分でカード番号が出る申込方法もある(受付は9時〜20時)
  • freee Mastercardワイド:オンラインで申し込み、書類が届いてから審査。最短7営業日で発行
  • paild:本人確認のハガキが届いたあと、バーチャルカードは管理画面ですぐ使える。リアルカードは5〜10営業日

ほかの法人カードの日数は、各社の公式サイトで確認してください。急ぐ場合は、届くまでの日数で見る選び方がおすすめです。支払いの予定がある場合は、届くまでの日数も選び方に入れ、余裕を持って申し込むのがおすすめです。

断られたときにやること

法人カードの審査に落ちても、理由を知らされないことがほとんどです。落ちたときは、次の順で見直すことをおすすめします。

  1. 申込内容に書き間違いがないか確かめる
  2. 短い間に何枚も続けて申し込まない
  3. 申込額を下げる、書類の少ない法人カードに変える
  4. 審査のないプリペイド型を使いながら、実績を積む

決算を1期終えると、出せる書類が増えます。そのあとで改めて申し込むのも、おすすめの選び方です。

出典:三井住友カード|ビジネスオーナーズ、JCB|Biz ONE 一般、JCB|本人確認書類について、freee|freee Mastercard、paild|料金(2026年9月確認)

法人カードの選び方でよくある質問

【ここでわかること】法人カードの選び方について、会計事務所SoVaによく届く質問に答えます。

個人事業主は法人カードとビジネスカードのどちらを選べばよいですか

呼び方の違いなので、どちらを選んでもかまいません。個人事業主が申し込める法人カードを、ビジネスカードと呼ぶことが多いだけです。

個人事業主の法人カードの選び方で大事なのは、申込対象に個人事業主が入っているかです。UPSIDERカードやpaildのように、法人しか申し込めない法人カードもあります。申込対象を最初に見るのがおすすめです。

法人カードは何枚持つのがよいですか

最初は1枚をおすすめします。法人カードが増えるほど、明細の取り込みや照らし合わせの手間が増えるためです。

2枚目は、1枚目で足りない点を補う選び方をします。たとえば、ブランドの違う法人カードや、利用枠の大きい法人カードです。

2枚持つ場合も、両方を会計ソフトにつなぐのがおすすめです。つなげない法人カードは、使う場面を決めておくと明細の確認が楽になります。

法人カードの年会費は経費になりますか

事業のために持つ法人カードの年会費は、経費として扱える場合が多いと考えられます。

ただし、個人契約のカードや、個人カードとセットで払う年会費は、扱いが変わる可能性があります。処理の仕方は、顧問税理士に確認してください。

年会費の処理に迷うなら、年会費無料の法人カードを選ぶのも一つの選び方です。

法人カードの選び方のまとめ

【ここでわかること】法人カードの選び方は、5つの基準を順に決めることです。最後に会計ソフトとの相性を確かめる選び方なら、失敗を防げます。

法人カードの選び方は、次の5つの基準を順に決めることです。

  1. 年会費と追加カードの費用
  2. ポイント還元率とマイル
  3. 利用枠と審査
  4. 追加カードと経費管理機能
  5. 会計ソフト連携と明細の取り込み

5つの基準のうち、会社の状況で重く見る基準は変わるのが法人カードの選び方の特徴です。設立直後なら審査、社員に配るなら追加カード、経理の担当者がいないなら会計ソフト連携を優先する選び方がおすすめです。

法人カードは、持つだけでなく記帳の仕組みにつなげてこそ役に立ちます。法人カードが届いたら、会計ソフトとの連携と社内のルールまで整えることをおすすめします。

選び方の基準が分かったら、実際の法人カードを比べてみるのがおすすめです。選び方の基準に沿って、おすすめの法人カードを見比べる

【監修】株式会社SoVa 編集局長

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