税理士に創業融資を依頼する費用は?成功報酬についてや、メリットデメリットも紹介!

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公開日:2024年4月

更新日:2024年5月18日

創業時の融資申請は、新たなビジネスの船出における大きな一歩です。その際、税理士に創業融資のサポートを依頼することは、効率的かつ確実な資金調達を実現するための重要な選択です。この記事では、税理士に創業融資を依頼する際の費用、成功報酬の相場、そして税理士のサポートがもたらすメリットと注意すべきデメリットについて、詳細に解説します。

おすすめ参考記事:創業融資(新創業融資制度)の利用には何が必要? 必要書類と手続き(審査)の流れについて解説

創業融資とは?

創業融資とは、ビジネスを始める際に利用できる融資のことです。

事業を始める際に、資金調達のために創業融資を利用するのは、起業家にとって賢明な選択肢です。しかし、創業融資は借入金になるため、否定的なイメージを持つ経営者も少なくありません。その背景には、「借金=悪」といった先入観があるためかもしれません。しかし、早期にビジネスを成長させるためには、適切な資金を借りることが重要です。

創業融資は、主に公的な金融機関を通じて提供されます。日本政策金融公庫や信用保証協会などがその代表的な例です。これらの機関からの融資は、一般的に低金利で提供され、起業家にとって非常に魅力的な選択肢となります。特に日本政策金融公庫の創業融資は、金利が約2%と非常に低く、返済期間も長めに設定されています。

  • SoVa税理士お探しガイド編集部

    このような低金利の資金をビジネスに活用することで、利益率が金利を上回ることが期待されます。

融資によって得た資金を適切に運用すれば、利益の一部を返済に充て、残りを蓄財することで、着実に資産を増やすことが可能です。借入金が将来的に減少し、最終的には蓄財した資産だけが残るため、創業融資を活用することで、より早く大きな富を築くことができます。

ただし、借入金の返済額が利益額を上回る場合には、資金が減少していくリスクもあります。しかし、利益がある限り、金融機関は追加の融資を提供してくれるでしょう。再度の借入は難しくないため、必要に応じて資金を補充し、事業の成長を維持することが可能です。

結論として、創業融資は、起業家がより迅速に事業を成長させ、資産を増やすための重要な手段です。低金利の融資を活用することで、必要な投資を行い、ビジネスを成功させることができます。借金は悪いものではなく、適切に活用すれば、起業家の成功への道を開く手段となります。

  • SoVa税理士お探しガイド編集部

    創業融資を調達する方法については、専門家や税理士のサポートを受けることで、より効果的な活用方法が見つかるでしょう。

参考おすすめ記事:創業融資で税理士を使うメリットと税理士の選び方

税理士にかかる創業融資サポート費用の料金体系

創業融資のサポートを税理士に依頼する際、費用の料金体系は主に「成功報酬型」と「固定料金型」の2種類に分類されます。それぞれの選択には利点と状況に応じた適した利用法があります。以下に、それぞれの費用の料金体系が適しているケースを紹介します。

税理士にかかる費用の料金体系① 成功報酬型

成功報酬型は、創業融資の申請が初めての方や、事業計画書の作成から面談対応まで全てのサポートを税理士に費用をかけ依頼したい方に向いています。この料金体系では、コンサルティング契約以降に行う事業計画書の作成、必要書類の取得、金融機関との面談対応など、融資申請に必要な全てのプロセスを一括してサポートしてもらうことが一般的です。

初めての融資で手順がわからない方や、総合的なサポートを税理士に費用をかけて依頼したい方には、この成功報酬型が適しています。税理士の経験と知識を活用して、融資の成功確率を高めることができるでしょう。

創業融資の費用相場や成功報酬に関するおすすめ記事

税理士にかかる費用の料金体系② 固定料金型

固定料金型は、予算に限りがあるため成功報酬型の支払いが難しい方や、事業計画書の添削など特定の部分的な作業を依頼したい方に向いています。この料金体系では、特定のサービスに対して固定の料金が設定されているため、費用を事前に把握しやすいのが特徴です。

部分的なサポートや、一定の予算の費用内でサービスを受けたい方には、固定料金型が適しています。税理士に依頼する範囲を限定することで、効率的にサポートを受けることが可能です。

いずれの料金体系を選ぶにしても、自身のビジネスのニーズや予算に合わせて選択することが大切です。初めての融資で全面的なサポートを求める場合は成功報酬型、予算を考慮しつつ部分的なサポートを受けたい場合は固定料金型がおすすめです。

  • SoVa税理士お探しガイド編集部

    税理士と相談しながら、最適な料金体系を選び、費用対効果を得られる融資サポートを受けるようにしましょう。

参考おすすめ記事:税理士・行政書士・融資コンサルの創業融資の成功報酬の相場

創業融資で税理士にかかる費用「成功報酬」とは?

成功報酬とは、税理士事務所が依頼者の融資を成功させた場合に報酬を受け取るシステムです。融資が成功しなければ報酬費用は発生しないため、依頼者にとってリスクのない選択肢と言えます。しかし、成功した場合の報酬費用は通常高めに設定されているため、手数料率に注意を払う必要があります。

成功報酬の契約形態は複数あり、それぞれのパターンで異なる特徴があります。以下は主な成功報酬の形式です。

完全成功報酬

この形式では、依頼者が手続きを依頼した際の初期費用や手続き費用は発生せず、創業融資が成功した際にのみ税理士事務所が報酬を受け取ります。報酬は成果に基づいて支払われるため、依頼者にとってわかりやすく、納得のいく契約形式です。

ただし、業務の成功の定義が不明確な場合や、報酬計算の基準となる融資額があいまいな場合には、トラブルが生じる可能性があります。一部の税理士事務所では、デポジット(保証金)を先に預かり、融資が成功した際には成功報酬から差し引き、失敗した場合には返金する形式も見られます。

着手金+成功報酬

この形式では、成功報酬に加えて一定の着手金を報酬として受け取ります。例えば、事業計画書の作成費用などを着手金で支払うケースがあります。この形式では、着手金がかかる分、成功報酬額が低く設定されることが多く、創業融資額や成功報酬率の設定によっては総額が完全成功報酬よりも安くなる場合があります。

ただし、着手金と成功報酬の組み合わせで費用が発生するため、総額がどれくらいになるのか予測しにくい点が特徴です。

顧問税理士契約等が条件となるパターン

成功報酬制の中には、まとまった金額の報酬を取らない代わりに、一定期間の顧問契約やサービスの利用を条件とするタイプがあります。また、顧問契約と成功報酬の費用がセットになっているケースもあります。

この形式のメリットは、顧問契約をすれば成功報酬額の支払いが不要になる点や、引き続き資金繰りなどのサポートを受けられる点です。しかし、顧問税理士契約の費用料金が高額に設定されている場合や、長期間にわたってサービス利用が必要な場合、サービス内容に不満があってもすぐに解約できないといったトラブルの可能性もあります。

いずれの形式を選ぶにしても、依頼者のビジネスニーズやかかる費用、予算、リスクに対する許容度に応じて選択することが重要です。

  • SoVa税理士お探しガイド編集部

    事前に税理士と相談し、最適な成功報酬の契約形式を選びましょう。

参考おすすめ記事:創業融資で税理士に依頼する方が有利?税理士報酬は成功報酬がいい?

創業融資で税理士にかかる成功報酬の費用相場

税理士による創業融資のサポートは成功報酬型が一般的で、融資額の2〜5%が相場となっています。このような費用構造は創業融資だけでなく、通常の融資や補助金・助成金のサポートでも見られる傾向です。

一部の税理士事務所では、最低報酬額を設定しているケースもあり、その費用相場はおおよそ12万円程度です。この最低報酬額は、融資成功の有無に関わらず請求される可能性がありますので、事前に確認しておくと安心です。

さらに、創業融資のサポートに着手金が必要な場合もあります。着手金の費用は、依頼者が最初に支払う必要があり、融資審査が通らなかった場合でも原則として返金されません。そのため、着手金を含めた総費用を事前に確認し、リスクを理解しておくことが大切です。

税理士事務所によっては、書類作成など一部の業務やスポット(単発)での相談にも対応しています。これらのスポット依頼の費用は事務所によって異なるため、事前の確認が必要です。

成功報酬の割合や費用の詳細は、税理士事務所ごとに異なるため、成功報酬の割合や費用を複数の事務所と比較検討することをおすすめします。また、費用だけでなく、サービスの質やサポート内容も重要な判断材料です。信頼できる税理士を選び、適切な創業融資サポートを受けることで、ビジネスの成功に向けた一歩を踏み出すことができます。

参考おすすめ記事:創業融資を税理士に依頼する場合のメリットは?費用相場も紹介!

税理士の創業支援には無料と有料の2種類がある

税理士_依頼_おすすめのポイント

無料支援では融資に関する疑問を専門家に相談できます。有料支援は創業計画書や融資書類の作成、面談サポートなどで、無料相談後に契約するのが一般的です。有料支援の内容については事前に税理士にしっかり確認しておくと安心です。

参考おすすめ記事:日本政策金融公庫の創業融資を税理士に依頼するメリット【支払う報酬相場や料金体系も解説】

税理士に創業融資を依頼するメリット

税理士に費用をかけて創業融資のサポートを依頼するメリットとしては、創業時に税理士に相談することで、創業融資を有利に進められるだけでなく、その他にもさまざまなメリットがあります。ここでは、税理士に費用をかけて創業融資を依頼するメリットについて詳しく解説します。

創業融資は税理士に依頼すべき?メリットと選び方のポイントを解説

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創業融資は税理士に依頼すべき?メリットと選び方のポイントを解説

この記事では税理士に創業融資を依頼すべきかどうかのポイントと、創業費用を税理士に依頼するときにかかる費用について解説します。

 

経理指導や記帳代行ができる

会社設立時には、経理業務が避けられない一つの課題です。請求書や領収書を整理・保管し、資金の出入りを帳簿に記録する作業は、経理の知識がないと難しいものです。

税理士に相談すると、経理に関する指導を受けたり、記帳代行サービスを利用できたりします。これにより、事業をスムーズに進められるうえ、税務署から問い合わせがあった際にも税理士が代行して対応してくれるので安心です。

補助金・助成金の相談ができる

税理士は、補助金や助成金に関するアドバイスを提供することができます。活用できる補助金制度を提案してくれたり、申請の際に必要な書類作成や申請手続きも代行してくれます。

補助金や助成金は申請期限が厳格であるため、税理士のサポートを受けることでスムーズに手続きが進められ、申請が遅れることも防げます。

資金繰りのアドバイスをもらえる

経営において、資金繰りの管理は非常に重要です。税理士に相談すると、資金繰りの管理や調達時に必要な資料の作成、アドバイスを受けることができます。このサポートにより、資金繰りの不安を軽減し、経営を続ける上での安心感を得ることができます。

節税対策を教えてもらえる

税理士は税務のスペシャリストであるため、税に関する不安や疑問がある際には欠かせない存在です。税理士に相談しておくことで、節税対策の助言を受けられ、納税に関する負担を軽減することができます。

税務調査にも対応してもらえる

税務調査が実施される際、税理士に相談しておけば、事前に帳簿や証憑書類のチェックを行ってもらえます。また、調査当日に立ち会い、調査官からの質問にも対応してくれるため、安心して対応することが可能です。

経営や事業活動に専念できる

経理業務を税理士に依頼することで、経営者は本業である経営や事業活動に専念することができます。経理業務を兼任することによる負担が減り、経営活動に集中できるため、ビジネスの成功にもつながります。

税理士に創業融資を依頼することで、これらの多くのメリットを享受することができます。信頼できる税理士を見つけて、創業時のサポートを受けることをおすすめします。

税理士に創業融資を依頼するデメリット

税理士に創業融資のサポートを依頼することには多くのメリットがありますが、いくつかの注意すべきデメリットも存在します。ここでは、創業融資を税理士に依頼する際の主なリスクとその影響について詳しく見ていきましょう。

費用がかかる

創業融資のサポートを税理士に依頼する場合、成功報酬や手数料が必要です。費用相場として、成功報酬は融資額の2〜5%程度で、着手金が3〜5万円程度かかることが一般的です。このため、創業時に限らず、初期の資金が限られている状況でこれらの費用が必要になることは、ビジネスのスタートにおける大きな負担となり得ます。

継続的な税理士顧問料が発生する可能性

創業融資のサポートを依頼した後、税理士との顧問契約が結ばれることがよくあります。これにより、月々の顧問料が発生する場合があります。例えば、成功報酬が安く見える税理士に依頼した場合、その後の顧問契約で思わぬ高額な費用が発生することがあります。

適切な成功報酬を見極める時間の確保

税理士に依頼することで成功報酬など費用がかかることは事実ですが、その成功報酬の費用対効果を見極めることが重要です。創業融資のサポートを依頼することで、融資がスムーズに進み、ビジネスの成功に繋がるならば、費用は必要な投資と考えることもできます。しかし、不当に高い費用や不明瞭な契約内容には注意が必要ですので、安心できる税理士に創業融資を依頼するため、適切な成功報酬費用であるか見極めしっかり検討する時間の確保が必要となります。

税理士に費用をかけて創業融資を依頼する際には、これらのデメリットをよく理解し、慎重に選択することが大切です。適切な税理士を選ぶことで、ビジネスの成功をサポートしてくれるパートナーを見つけることができるでしょう。

参考おすすめ記事:創業融資の税理士サポートは手数料5%以内が相場!正しい税理士の選び方

税理士に創業融資を依頼する際の注意点

税理士に創業融資を依頼する際、費用や成功報酬について注意すべき点があります。以下では、税理士選びの際のポイントや注意すべき点について詳しく解説します。

成功報酬額だけで税理士を選ぶのは避ける

成功報酬の費用相場は融資額の2〜5%程度です。例えば、1,000万円の融資に成功した場合、成功報酬額は20〜50万円程度になります。成功報酬が安い税理士に依頼すれば、一見お得に思えるかもしれませんが、注意が必要です。低い成功報酬の背後には、経験不足や融資成功率の低さなどの問題が隠れている可能性があります。安易に成功報酬額だけで選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

信頼できる税理士を選ぶことが重要

創業融資の成功を左右するのは、税理士との信頼関係です。信頼できない税理士に依頼すると、融資審査に落ちてしまうリスクが高まります。例えば、メールで質問しても数日間返事がなかったり、回答が不適切だったり、対応が雑だったりする場合は注意が必要です。成功報酬の費用対効果を得られる信頼できる税理士を選ぶことで、スムーズな融資審査のサポートが受けられます。

コミュニケーションの取りやすさを重視する

税理士と良好なコミュニケーションを取ることは重要です。迅速かつ適切な対応ができる税理士を選ぶことで、融資審査の準備や必要書類の作成がスムーズに進みます。コミュニケーションが円滑でないと、審査に必要な書類の準備が遅れる可能性があります。

実績や評判を確認する

税理士を選ぶ際は、実績や評判を確認しましょう。過去のクライアントの声や事例を参考にすることで、信頼性のある税理士を見つけることができます。経験豊富な税理士は、創業融資のプロセスをよく理解しており、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

細部まで契約内容を確認する

税理士との契約内容は、細部まで確認することが大切です。特に、成功報酬以外の追加費用や顧問税理士契約の有無などについて明確にしておきましょう。予期せぬ費用や条件があると、後々トラブルの原因になることがあります。

信頼できる税理士を選ぶことで、創業融資の成功率を高め、スムーズな事業の立ち上げが可能になります。成功報酬費用額だけにとらわれることなく、適切な税理士選びで、ビジネスの成功に繋げてください。

参考おすすめ記事:税理士に払う創業融資の成功報酬はいくら?依頼するメリットや探し方をご紹介

まとめ

税理士による創業融資サポートは、起業家にとって重要な資金調達手段の一つです。起業時の資金確保には創業融資制度が役立ちますが、申請から審査までのプロセスには専門的な知識と時間が求められます。

税理士に依頼すると成功報酬など費用は発生しますが、その成功報酬に見合うメリットがあります。税理士は審査に通りやすい書類作成や面談対策をサポートし、起業家の負担を軽減してくれる存在です。こうしたサポートにより、他の事業活動に集中することができるでしょう。

税理士のサポートを受けることで、創業融資に関する手続きの効率化が図られます。また、税理士は経営全般に関するアドバイスも提供してくれます。起業家にとって、税理士との連携は資金調達から事業運営まで幅広い面でメリットがあります。

ただし、税理士選びには慎重さが求められます。成功報酬の割合だけで選ぶのではなく、信頼性や実績を重視しましょう。コミュニケーションが円滑で、実績豊富な税理士を選ぶことで、成功報酬の費用対効果を得ることができ、創業融資の成功率も高めることができます。

参考おすすめ記事:創業融資で税理士に払う手数料相場と依頼するメリット

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