スタートアップに税理士は必要?依頼できる業務とメリットを徹底解説
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公開日:2024年4月
更新日:2024年11月6日
税理士は会計や税務の専門家として、スタートアップに対して多岐にわたるサポートを提供することができます。しかし、すべてのスタートアップにとって税理士の必要性は一様ではないかもしれません。
本記事では、税理士に依頼する適切なタイミング、税理士に依頼することでかかる費用、そして税理士に依頼することのメリットについて解説します。
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SoVa税理士ガイド編集部
スタートアップ企業が税理士を探すときのポイントについても解説しています。この設立したては事業を軌道に乗せることを最優先に考えると思うので、バックオフィスの不安は全て解消しておきたいですよね。
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目次
スタートアップ企業には税理士が必要な理由
スタートアップという言葉には複数の定義がありますが、一般的に以下のような特徴があります。
・革新的で独創的なビジネスアイデアを持つ企業や個人が多い
・成長性や拡大性が高い一方で、不確実性やリスクも同時に高い環境で活動している
・事業の歴史が浅く、組織や体制が未発達であることが一般的である
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SoVa税理士お探しガイド編集部
もともと、AppleやGoogle、Amazon、Facebookなどの世界的なIT企業が生まれたアメリカのシリコンバレーで使われ始めました。はじまりは、創業間もないIT企業を「スタートアップ」と表現していたようです。
おすすめ記事:スタートアップとベンチャー企業の違いとは? 特徴や成功事例とともに徹底解説!
このような特性から、スタートアップは通常の企業とは異なる課題やニーズを抱えています。特に会社を設立する段階では、設立手続きや税務、経理などの複雑な業務が重要な課題となります。これらの業務は自己で行うと時間や労力がかかり、誤りがあると重大なリスクにつながります。そのため、スタートアップは税理士のサポートを受けることが一般的です。
ここではスタートアップ企業が必要な理由について以下の点を中心に解説していきます。
・事業に集中できる環境ができる
・事業に集中できる環境ができる
・税理士から資金調達のサポートを受けることができる
では詳しく見ていきます。
事業に集中できる環境ができる
専門性が高く複雑な経理業務を税理士に依頼することで、スタートアップ企業の経営者は売上向上に直結する重要な業務に集中できます。スタートアップ企業は黒字化を急ぐ時期であり、営業活動やプロダクト開発に注力したいと考えるでしょう。
経理業務は専門的な知識が必要であり、これに時間を割くことで売上機会を逃すリスクが高まります。
税理士に依頼することによる費用は発生しますが、本業に専念することでそのコストを上回る売上を得ることができます。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
経営者は時間の使い方を慎重に考えるべきであり、負担の大きい経理業務は税理士に任せることが重要です。
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税理士顧問料5,000円でどこまで依頼できる?依頼時の注意点も解説!
節税対策を行うことができる
税理士に依頼することで、合法的な節税対策を実施できます。税理士は税金のプロであり、無駄な税金を払わないための節税対策を提供してくれます。
特にスタートアップ企業のような創業間もない時期は資金繰りに余裕がないことが多く、税理士のサポートは貴重です。
税理士は財務上の無駄なコストを見つける能力に優れており、適切な経費処理に関する知識も豊富です。個人での節税対策にはリスクがありますが、税理士とのパートナーシップを通じて合法的かつ効果的な節税対策を実現できます。
また、顧問契約を結ぶことで、経営者個人の確定申告や相続税の相談にも税理士が対応してくれます。
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法人の節税方法と知っておくべき節税相談に強い税理士の特徴
税理士から資金調達のサポートを受けることができる
スタートアップ企業において税理士に依頼することで、資金調達のサポートを受けることができます。
具体的には、金融機関からの融資や助成金・補助金の申請に際して、事業計画書や創業計画書の作成をサポートしてくれます。
特に開業間もないスタートアップが融資を受けるには、事業計画書の作成が重要です。税理士に頼むことで、資金繰りの観点から説得力のある事業計画書を作成し、融資を受ける確率を高めることができます。
また、資金調達に強い税理士は、融資担当者との面談準備や模擬面談を行うこともあります。さらに、補助金や助成金の情報も提供してくれるため、適切な支援を受けることができます。
おすすめ記事:スタートアップ支援に強い!おすすめ税理士事務所12選【2024年最新版】
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スタートアップ企業において税理士への依頼が不向きな場合
一方でスタートアップ企業において以下のような場合には、必ずしも税理士に依頼する必要がない場合もあります。
・お金の動きが少なく税理士費用を削減したい場合
・経理業務のノウハウを自社にためておきたい場合
上記2つの理由について詳しく見ていきます。
お金の動きが少なく税理士費用を削減したい場合
税理士に依頼すると、一定の費用が発生します。スタートアップの場合、創業当初は売上が少ないため、出入金の動きもそれほど多くありません。したがって、スタートアップ企業においては経費処理や決算業務を自力で行うことが費用対効果が高い場合もあります。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
特に、お金の動きが少ない場合や依頼のメリットが見込めない場合は、税理士に依頼する必要性が低いでしょう。
おすすめ記事:スタートアップ支援に強い税理士の選び方|費用相場や注意点も解説
経理業務のノウハウを自社にためておきたい場合
売上の論理や取引先ごとのルールが複雑で頻繁に変更がある業界では、社員が経理をしっかりマネジメントする必要があります。
そのため、税理士への依頼は慎重に考えるべきです。例えば、以下のようなケースが該当します。
・取引先によってマージンが異なる小売業
・自社の業績に応じて価格を細かく調整している企業
・インセンティブ制度など、社員の報酬制度が流動的で複雑な場合
経理は専門分野ですが、全てを税理士に依頼すると経理業務がブラックボックス化し、ノウハウが社内にたまらないリスクがあります。
本業に社員の工数を充てたい気持ちは理解できますが、外部委託の管理意識も重要です。スタートアップが成長するにつれて社員数も増えます。
創業時から税理士に経理業務を依頼すると、新しい社員が入社しても自社の経理プロセスやルールを説明できる社員が不在になります。
また、自社で行うべき経理業務を見極められず、外部へ依頼する際に生じる費用を永続的に負担する可能性もあります。
スタートアップにおける税理士の選び方に関するポイント!
スタートアップ企業において税理士に依頼する場合でも、定期的な報告やナレッジ共有の場を持つことが重要です。
おすすめ記事: スタートアップ支援が得意な税理士6選!必要性と選び方を費用や契約形態と合わせて解説
スタートアップ企業が税理士に依頼するおすすめのタイミング
スタートアップ企業において税理士に依頼するおすすめのタイミングについて紹介していきます。
会社設立時
会社設立時に税理士を依頼するメリットは多岐にわたります。
まず、開業や資金調達に関するサポートを受けられるほか、会計業務を適切に整えることができます。
また、決算期の相談が可能であり、節税対策も初期段階から行うことができます。多くの税理士事務所は他の士業とも連携を取っており、開業に関する書類作成などのサポートも受けられます。開業時から税理士を頼ることで、初めから適切な処理方法に沿った会計業務を行うことができます。
決算期は後から簡単に変更できないため、税理士の助言を受けながら自社に有利な決算期を選ぶことができるのもメリットの一つです。ただし、創業当初から費用がかかることがデメリットとして挙げられます。費用がかかるため、売上が少ない場合は自身で経理業務や確定申告を行うことも検討すべきです。
会社設立時に税理士を付ける主なメリットには以下が挙げられます:
・開業や資金調達のサポートを受けられる
・会計業務の適切な形に整えられる
・決算期の相談ができる
・初期段階から節税対策ができる
会社を立ち上げたばかりの際は、業務フローが整っていないことが一般的です。スタートアップ企業開業時から税理士を頼ることで、初めから適切な処理方法に沿った会計業務を行えるでしょう。
会計事務所SoVaの導入は、設立直後がおすすめ!
設立直後であれば費用を抑えて導入も可能なので、会社のコストをできるだけ削減したいと考えている方は、以下よりサービス内容をご確認ください。
会社設立から1~2年後
会社設立から1〜2年後に税理士に依頼するのも良いタイミングです。売上が安定して上がり、経理業務が複雑になったり、初めての確定申告が迫ったりする場合に特におすすめです。
また、課税売上が1,000万円を超えると消費税の申告が必要になり、会計業務が複雑化します。特に2023年10月からのインボイス制度の施行に伴い、消費税の会計処理はより煩雑になりました。売上が上がるほど、会計業務の負担が増えるだけでなく、節税対策の効果も大きくなりますので、このタイミングで税理士に依頼することを検討しましょう。
ただし、確定申告の直前は税理士の繁忙期であり、費用が通常の2倍近くになることがあります。さらに、直前の依頼は税理士の負担も大きくなりますし、節税対策の効果も限られる可能性があります。そのため、時間に余裕を持って依頼することが重要です。
おすすめ記事:スタートアップに税理士が必要な3つのケース|ベストな依頼方法まで
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マイクロ法人は税理士に依頼すべき?会社設立からおすすめの税理士の選び方解説
スタートアップ企業において税理士に依頼できる業務
この章ではスタートアップ企業において税理士に依頼できる業務を紹介していきます。
スタートアップ企業においては経理や税務、労務だけでなく、経営に関してのお悩み事も多いかと思います。
スタートアップ企業特有の経営のお悩みなども税理士によっては依頼できることもあります。それではスタートアップ企業において税理士に依頼できる業務を詳しく見ていきます。
会社設立の手続き
会社設立の手続きは、定款の作成や認証、登記の申請や届出、銀行口座の開設など、多くの手続きが必要です。これらの手続きは時間や費用がかかるだけでなく、間違いや遅れが法的なトラブルや罰則の対象になる可能性があります。そのため、会社設立の手続きは税理士に依頼することがおすすめです。税理士に依頼することで、手続きにかかる時間や手間が省け、ミスがなくなります。さらに、手続きにかかる費用や税金を抑えられるだけでなく、手続きに関するアドバイスや提案も受けられます。
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SoVa税理士ガイド編集部
会社設立の手続きのサポートは、スタートアップにとって重要な業務です。税理士に依頼し、会社設立の手続きをスムーズに進めましょう。
会社設立に関するおすすめ参考記事:
会社設立に税理士は必要?利用しないと損する理由や費用・選び方を解説
税務関係書類の作成代行
スタートアップは会社設立時や事業開始時、事業内容の変更時など、税務署への届出が必要な場合があります。また、消費税や法人税などさまざまな種類の税金の申告や納付が必要になることもあります。
これらの届出や申告は期限や書式を厳守する必要がある上に、計算や記入に間違いや漏れがあると追加納税や罰金の対象になる可能性があります。そのため、届出や申告は税理士に依頼することがおすすめです。税理士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。
・届出や申告を期日までにミスなく行える
・届出や申告にかかる時間や手間を省ける
・届出や申告に関するアドバイスや提案を受けられる
税務署への届出や申告の代行は、複雑で面倒な業務です。税理士に依頼し、計算ミスや申告漏れを防ぎましょう。
スタートアップにおすすめの税理士事務所:宮川公認会計士事務所
経理業務の代行
経理業務は売上や支出、資産や負債など、スタートアップの財務状況を記録や管理する業務です。これはスタートアップの業績や財務状況を把握するために不可欠な業務ですが、時間や労力がかかるだけでなく、記録や管理に間違いや漏れがあると税務や会計のトラブルや不利益の原因になる可能性があります。
経理業務を税理士に依頼することで、以下のようなメリットがあります。
・経理業務にかかる時間や手間が省け、ミスがなくなる
・経理業務の効率化や自動化を実現できる
・経理業務の分析や報告を受けられる
経理業務を税理士に依頼することで、経理業務を正確に行い、本業にも集中できます。
節税のアドバイスや対策
税金の節約や最適化は、スタートアップや事業者にとって重要な課題です。税理士に依頼することで、専門的な知識や経験を活かして以下のようなメリットを得ることができます。
・税金の計算や申告の方法を教えてもらえる
・税金の節約や還付の方法を教えてもらえる
・税金の最適化や計画の方法を教えてもらえる
税理士は税法や税制に精通しており、事業の特性や状況に応じて最適な節税対策を提案してくれます。これにより、スタートアップや事業者は効果的に税金を節約し、経営におけるリソースを最大限活用することが可能です。
税務調査の立ち合い
税務調査の立ち合いは、税理士が重要な役割を果たします。具体的には、税務調査官からの質問に適切に回答し、強引な指摘に対して適切に反論することが期待されます。
税理士の存在は、税務調査官にとっても抑止力となり、調査が公正かつ適正に行われることを促します。事前通知があれば、税理士は事前に準備を行い、スムーズな対応を支援することができます。税務調査に備える際には、税理士のサポートを活用することが重要です。
業績把握や経営のコンサルティング
月次業績把握や決算予測は、スタートアップ企業の経営において重要な情報を提供しますが、専門的な知識や技術が必要です。
そのため、税理士に依頼することで、月次業績や決算予測に関するレポートの作成や分析、評価、さらには経営改善や課題解決のアドバイスを受けることができます。
これにより、スタートアップ企業は負担を減らし、経営の効率化や成長に向けた戦略を構築することが可能となります。
おすすめ記事:スタートアップ支援に強い税理士事務所11選!費用相場や選び方も解説
スタートアップ企業の支援に強い税理士の選び方
スタートアップ企業においては、スタートアップの支援に強い税理士を選ぶことが非常に重要です。
ここではスタートアップ企業の支援に強い税理士の選び方について紹介します。
スタートアップの支援実績が豊富かどうかを確認する
スタートアップ支援の経験が豊富な税理士を選ぶ際には、その税理士が過去にどのようなスタートアップ企業を支援してきたか、どのような成果を挙げてきたかを確認することが重要です。また、その税理士がスタートアップ支援の専門性や特徴をどのようにアピールしているか、そしてどのようにノウハウや情報を発信しているかも確認しましょう。これらの情報を元に、スタートアップの状況や課題に的確に対応できる税理士を選ぶことができます。
業界知識を持っているか
業界知識を持っている税理士を選ぶ際には、その税理士が自分の業界に関する知識や見解を発信しているか、業界に関する資格や経験を持っているか、そして業界のネットワークやコミュニティに参加しているかを確認しましょう。これらの情報を元に、自分の業種や業態に適した税理士を選ぶことが重要です。業界知識を持っている税理士は、スタートアップの事業に対して適切な税務や会計の対応や提案を行い、事業の競争力や価値を高めることに貢献できます。
スタートアップに強いおすすめの税理士:税理士法人ベンチャーパートナーズ総合会計事務所
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IT業界に強い税理士の特徴と選び方のポイントについて解説!
資金調達に強いか
資金調達に強い税理士を選ぶ際には、その税理士が以下のようなサービスを提供できるかを確認しましょう。具体的には、資金調達の方法や条件を教えてくれること、資金調達の適用や審査の可能性を教えてくれること、資金調達の交渉や申請の代行やサポートをしてくれること、そして資金調達の影響やリスクを教えてくれることです。資金調達に強い税理士は、資金調達の実績や事例を紹介しており、専門性や特徴をアピールしている場合があります。また、資金調達に関するノウハウや情報を発信していることもポイントです。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
資金調達に強い税理士を選ぶことで、スタートアップ企業は効率的な資金調達を実現し、ビジネスを加速させることができます。
おすすめ記事:スタートアップに税理士は必要?税理士の探し方とタイミング、費用やメリットを徹底解説!
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失敗しない税理士の選び方とは?おすすめの探し方やポイントを解説
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スタートアップ企業が税理士を探すときのポイント
ここではスタートアップ企業の支援に強い税理士を探すときのポイントについて解説します。
見積もりをしっかりとる
税理士の料金は税理士の経験や実績、提供するサービスの内容や範囲、契約の期間や回数など、さまざまな要素によって決まるもので税理士によって異なります。そのため、税理士選びでは見積りを取って数社比べることがおすすめです。
見積りを取って、税理士の料金の相場や予算との兼ね合いを確認しましょう。また、見積りを比べて税理士の料金とサービスの内容、実績や評判のバランスなどを判断するとよいでしょう。
しかし、見積りを取って比べるということは、必ずしも「安い」税理士を選ぶということではありません。安い税理士がいればコストを抑えられることは間違いありませんが、自分のニーズや状況に合わないことも考えられます。また、品質や対応に問題があるかもしれませんし、追加料金や解約料などで実際には高くつくかもしれません。
税理士選びでは見積りを取って比べることは大切ですが、料金だけでなくサービスや実績なども総合的に考慮することが重要です。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
料金と品質のバランスの良い税理士を選ぶことで、ビジネスの効率化につながるでしょう。
依頼内容を明確にする
税理士に依頼できる内容は税務や会計だけではなく経営や財務、法務など、さまざまな分野に及びます。また、税理士に依頼できる内容は単発的なスポット契約のほか、定期的な契約や、月や年単位の継続的な契約もあります。
そこで、税理士選びでは税理士に依頼したい内容を明確にすることがポイントです。依頼内容をはっきりさせることで、自分のニーズや状況に合った税理士を探せます。また、税理士との契約内容や料金の交渉をスムーズに行うことにもつながります。
しかし、自分のニーズや状況はビジネスの状況や市場の変化によって変わることがあります。そのため、税理士に依頼する内容も柔軟に変えられる税理士を選ぶことが望ましいです。
自分と相性や考えが合う
税理士は、自社の経営に長く関わることになる存在です。自分と相性や考えが合う税理士でなければ、自社の経営に関する質問や相談をしづらい可能性もあるでしょう。
ストレスなくコミュニケーションのとれる税理士であれば、疑問点を気軽に聞いたり、資金調達の相談をしたりして自社の成長に活かせます。
以下に具体的なポイントを紹介します。
レスポンスが早くて柔軟か
開業当初の不安や疑問に迅速で柔軟な対応をしてくれることも、税理士選びの重要なポイントです。初めての開業では事業の方向性に関する不安があります。たとえば、「売上が予想以上に上がってしまったが、キャッシュを確保したいので節税の方法はないか」という状況に直面した場合、税理士の対応が問われます。規定通りの対応だけでは不十分です。柔軟な意見を提供してくれる税理士は、頼りになる存在です。現代のビジネス環境に精通し、依頼者の状況に配慮した税理士の選択は、重要な観点です。
難しい話を分かりやすく説明してくれるか
経理や経営に関する話を、スタートアップの経営者に分かりやすく伝える能力は重要です。経理には専門用語が多く、融資や助成金の条件や規則も複雑です。税理士は、専門知識を初心者経営者に理解しやすく伝える役割を果たします。ただし、専門用語をそのまま伝えるだけでは十分ではありません。候補となる税理士に自身の疑問を投げかけ、最も理解しやすい説明をしてくれる税理士を選ぶと良いでしょう。
スタートアップに強いおすすめ税理士:SevenRich会計事務所
自社の業界知識が豊富か
自分が創業する業界に関する知識が豊富かどうかも、重要なポイントです。例えば、業種によって経費として認められる範囲や設備投資に関する減価償却費の算出方法など、業界特有の勘所があります。過去の経験や知識を活かして、業界独自のアドバイスを提供してくれる税理士は心強い存在です。業界だけでなく、広い意味での「ビジネスモデル」についても、類似のスタートアップ支援経験がある税理士を選ぶと良いでしょう。
自社のビジョンに共感してくれているか
スタートアップにとって重要な税理士選びの観点の一つは、創業時の価値観が一致しているかどうかです。資金管理だけでなく、経営パートナーとしてのお金に関する知識が豊富な税理士がいれば、心強いです。例えば、創業初年度に予算を度外視してビジョンや社会貢献意義を伝えたい場合もあります。そのような場合でも、赤字決算などの資金面の提案をしてくれる税理士もいます。創業の意思を理解し、中長期的なパートナーシップを築いてくれる税理士が、望ましいでしょう。
税理士費用は自社の予算範囲内か
税理士への依頼には費用がかかるため、報酬体系も注意して確認する必要があります。一般的に、顧問税理士の顧問料の相場は月1万円から5万円ですが、事業の規模や訪問回数によって異なりますので、最初によく確認しましょう。また、決算申告料には10万円から必要な場合がありますが、これも事業の規模によって大きく変動します。
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良い税理士の探し方とは?おすすめの方法や依頼時のポイントも紹介
スタートアップ企業が税理士に依頼するときにかかる費用
会社設立時の費用
会社設立時の費用は様々な要素によって異なりますが、一般的な費用の目安をご紹介しましょう。
・定款認証費用:約3万円〜5万円
・登記費用:約6万円〜8万円
・銀行口座開設費用:約1万円〜2万円
・税理士報酬:約10万円〜30万円
これらの費用は、会社の規模や地域によっても異なりますので、実際の費用を確認するためには税理士と相談することが重要です。これらの費用のうち、「定款認証費用」「登記費用」「銀行口座解説費用」については、基本的にどのスタートアップ企業でもかかります。
税理士に依頼することで追加で「税理士報酬」がかかるイメージです。
会社設立時の手続きは慎重に行う必要がありますので、費用だけでなく税理士のサポートや信頼性も考慮して選ぶことが大切です。
顧問契約時の費用
顧問契約時の費用は、契約形態やサービス内容によって異なりますが、一般的な費用の目安を以下に示します。
・月額顧問料: 約3万円〜(決算申告や記帳代行などはオプションとして別途料金がかかる場合があります)
・案件別顧問料: 顧問料がかからず、決算や確定申告の費用のみがかかる(ただし、自社が記帳業務を行っていない場合は、作業費が別途必要となることがあります)
年1決算型の顧問契約は、顧問料がかからず、決算や確定申告の費用のみがかかりますが、自社が日常の記帳業務を行っていない場合は、作業費が別途必要となります。
顧問契約には、基本の顧問料に加えて記帳代行や給与計算などのオプション料金が含まれる場合があります。費用を節約したい場合は、できる限り自社での業務を行うことがおすすめされます。
その他の費用
その他の費用として、以下のようなものがあります。
決算書や税務申告書の作成費用: 税理士に依頼して作成する場合は、作業量や複雑さに応じて料金が発生します。
消費税や法人税の納付費用: 税務申告後に発生する税金の支払いに伴う手数料や銀行振込手数料などが含まれます。
経理ソフトやクラウドサービスの利用費用: 経理や会計業務を支援するソフトウェアやクラウドサービスの利用料がかかる場合があります。
税務調査や税務訴訟の対応費用: 税務調査や税務訴訟に対応するための弁護士費用や専門家の費用がかかる場合があります。
その他の特別な業務の対応費用: 特別な業務やコンサルティング、助成金申請などに伴う費用が含まれます。
これらの費用は、税理士に依頼する業務の内容や規模、目的や成果によって異なります。正確な費用は、税理士との契約や相談を通じて確認することが重要です。
スタートアップ支援に強いおすすめ税理士:GrowthPartners税理士法人
まとめ:スタートアップは税理士に依頼して事業に集中しよう!
スタートアップ企業は、専門性が高く複雑な経理業務を税理士に依頼することで、売上向上に直結する業務に集中できるため、税理士のサポートが重要です。また、税理士は節税対策や資金調達のサポートも提供し、事業の成長を支援します。
スタートアップ企業に強い税理士をうまく活用して事業に集中できる環境を整えましょう!
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