税理士に記帳代行を依頼するときの費用相場について解説
記帳代行サービスを税理士や記帳代行業者に依頼することで企業は多くのメリットを得ることができます。特に、税理士に記帳代行を依頼する場合、その費用は企業の規模によって異なり、小規模企業から大企業まで各社のニーズに応じたサービスが提供されています。本記事では、異なる企業規模における記帳代行の費用相場と、税理士に記帳代行を依頼する際の選択肢や料金形態、そして記帳代行の利用による具体的なメリットについて詳しく解説します。
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目次
税理士に記帳代行を依頼するときの費用相場とは
記帳代行の費用は、企業の規模によって大きく異なります。従業員数が少ない小規模な会社から、中規模、さらには大規模な企業まで、それぞれのニーズに合わせた記帳代行サービスが存在します。ここでは、異なる規模の企業が記帳代行を利用する際の費用相場とその効果について詳しく見ていきましょう。
従業員数5名から10名の小規模な会社の場合の費用相場
従業員数5名から10名の小規模な会社では、日常業務に追われるあまり、領収書の整理や会計ソフトへのデータ入力に手が回らないことが多いです。そのため、会計データ入力完了に基づく割引を適用するのが難しくなりますが、取引件数が限られているため、記帳代行の費用が高額になることは少ないです。
この規模の会社が領収書の整理から帳簿作成まで全てを記帳代行で依頼する場合、平均的な費用は月額8,000円から10,000円程度です。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
更に費用を削減したい場合は、税理士だけでなく、外部の記帳代行サービスを提供するアウトソーシング企業にも注目すると良いでしょう。
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従業員数30名から50名の会社の場合の費用相場
一方、従業員数30名から50名の企業で、会計ソフトへの入力を自社で行う場合、経理や総務が専門的に分担されていれば、自社で伝票整理とデータ入力を済ませ、記帳代行の費用を抑えることが可能です。
この規模の会社が自社で会計データの入力を行い、税理士に記帳のチェックを依頼する場合、費用の相場は月額12,000円から18,000円となります。
記帳代行の費用相場に関するポイント!
節約した予算を活用して、年末調整や給与支払報告書の作成を依頼するのもおすすめの方法の一つです。
おすすめ記事:記帳代行はどこまでやってくれる? 費用相場や業者の選び方について解説します!
従業員数100名から200名の企業のような大きな会社の場合の費用相場
さらに大きな会社、例えば従業員数100名から200名の企業では、仕訳件数の増加に伴い、領収書の整理だけでも一苦労です。そうした場合には、税理士が直接オフィスに来て、仕訳整理を含めた記帳代行を行う出張サービスの利用が効果的です。
従業員が100名から200名の会社で出張記帳代行サービスを利用する場合の費用相場は、月額30,000円から40,000円です。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
仕訳件数が多いと、税理士も急な依頼に対応しにくくなりますし、税理士事務所によっては対応可能なエリアに限りがあるため、依頼前に確認が必要です。
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記帳代行を依頼する時の選択肢と料金形態
記帳代行を依頼する際には、どの業者に依頼するか、そしてどのような料金形態が適用されるかを理解することが非常に重要です。このセクションでは、さまざまな記帳代行業者の選択肢とそれぞれの料金体系を詳しく紹介します。
おすすめ記事:税理士に依頼するといくら?記帳代行の費用相場まとめ【2024年最新版】
記帳代行の料金形態の理解
記帳代行の費用は、一般的に仕訳件数に基づいて設定されています。通常、月額料金が設定され、これには特定の仕訳件数までが含まれています。初期設定の仕訳件数を超える場合、追加料金が必要となることが多いです。また、各仕訳につき一定の金額が設定されているケースもあります。
記帳代行サービスの費用は、仕訳件数だけでなく、選択したサービスの内容や特定の条件によっても変動することがあります。
記帳代行の費用や相場に関するポイント!
このように料金体系は、依頼する業務の範囲や複雑性に応じて柔軟に調整されるため、具体的なサービス内容に応じて最終的な費用が決定されます。
おすすめ記事:記帳代行サービスの相場|記帳業務が重要な理由やメリットについて徹底解説!
記帳代行の依頼先と費用違い
記帳代行の依頼先としては記帳代行業者と税理士事務所(会計事務所)の大きく分けて2つがあります。
どちらに依頼する場合であっても、基本的に記帳代行という同じ業務を依頼することになるのでかかる費用は違うかもしれないと思うかもしれませんが、それぞれに若干の違いがあります。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
依頼先によって異なる記帳代行の費用相場について詳細を見てみましょう。
おすすめ記事: 記帳代行の依頼先の種類とそれぞれの特徴を知っておこう!
記帳代行業者に依頼する場合の費用
月間の仕訳件数が100件から250件と仮定した場合、記帳代行サービスの月額費用は通常6,000円から20,000円の範囲です。さらに、急ぎの仕訳処理や領収書の整理、部門別の記帳などの追加サービスを要望する場合、オプション料金が加算されます。
気をつけておきたい注意点
追加料金の具体的な内容は、業者によって異なるため、契約前にしっかりと確認することが重要です。
おすすめサイト:記帳代行料料金表
税理士事務所に依頼する場合の費用
税理士事務所に記帳代行を依頼する際には、顧問契約を結ぶのが一般的です。この場合の月額費用(顧問料)の相場は、法人の場合は最低でも40,000円から、個人事業主の場合は30,000円からが目安です。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
顧問料は企業の規模や仕訳件数によって変動するため、税理士に記帳代行を依頼する前にも、料金体系を確認しておくことが望ましいです。
おすすめ参考サイト:記帳代行料金|辻内税理士・社会保険労務士事務所
また「税理士以外に記帳代行を依頼できるのか?」という点について疑問を持たれる方もいるかもしれません。
以下の記事では記帳代行を税理士資格を持たない人に依頼することが、税理士法違反になるのかという点について解説しています。
記帳代行を依頼するときの費用とあわせて確認しておくことをおすすめします。
合わせて読みたい「記帳代行の税理士への依頼」に関するおすすめ記事
資格なしで記帳代行は税理士法違反になる?依頼時の注意点も紹介
おすすめ参考記事:【2023年版】記帳代行って費用はどのくらいかかる?記帳代行の費用相場まとめ
記帳代行は税理士に依頼するのがおすすめ!
記帳代行の依頼先として税理士事務所と記帳代行業者を紹介しましたが、一つ注意点があり、依頼した記帳代行業者内に税理士がいない場合、決算申告などの税務業務を直接依頼することはできません。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
税理士資格なしで記帳代行業務を行う際、確定申告書類の作成は税理士法違反です。記帳代行は資格なしでも問題ありませんが、申告書の作成は税理士資格が必要です。
このケースでは、記帳代行で整理された帳簿を別途税理士にチェックしてもらう必要があり、それに伴って税理士へ支払う追加の費用が発生する場合があります。 そのため、記帳代行を依頼する際は、税理士の有無、サービスの質、そして費用を総合的に検討し、自社にとって最適な業者を選定することが重要です。
費用とともに確認したい、依頼先の選び方に関する注意点
記帳代行の依頼を検討する際には、これらの点を念頭に置き、適切な業者選びを行うことが重要です。
前述の通り、記帳代行を依頼する場合には税理士と記帳代行業者の2つの選択肢がありますが、本記事では記帳代行を税理士に依頼することをおすすめしています。
おすすめ記事:記帳代行のサービス料金
合わせて読みたい「税理士に依頼できる記帳代行と丸投げサービスの違いについて」に関するおすすめ記事
税理士に依頼できる「記帳代行」と「丸投げ」の違いとは?
記帳代行を依頼するメリット
記帳は毎月発生する作業でありどの会社も避けては通れない作業です。確かに依頼することによって費用はかかるものの、記帳代行を税理士や外部の記帳代行業者に依頼することで様々なメリットがあります。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
業務の効率化、費用削減、そしてリソースの適切な再配分が主なメリットです。
おすすめ記事:【2024年版】確定申告を税理士に依頼するには?費用・料金相場は?依頼するメリット・デメリットも解説
ここでは、記帳代行がもたらすこれらの具体的なメリットについて、詳細に解説します。
記帳代行を依頼するメリット①:業務負担を軽減できる
記帳代行サービスを活用することで、経理担当者の業務負担を大幅に軽減することが可能です。経理スタッフは、記帳業務だけでなく、給与計算や売掛金、買掛金の管理など、多岐にわたる業務を担当しています。日々の記帳作業が不要になることで、これらの負担が軽くなります。
ここがポイント!
スタッフの仕事の効率を向上させるだけでなく、離職率の低下にも間接的に寄与する効果が期待できます
おすすめ記事:経理代行の料金相場は?業務内容ごとに目安をピックアップ
本記事では、税理士に記帳代行を依頼する場合の費用について分かりやすく解説していますが、記帳代行だけでなく会社の経理全体の業務を任せられる「経理代行」といった似たサービスもあります。記帳代行か税理士か経理代行か、どれを選ぶかは会社の規模や業務量に応じても異なりますが、経理代行と記帳代行の違いについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
合わせて読みたい「記帳代行を経理代行の違い」に関するおすすめ記事
記帳代行を経理代行の違いとは?税理士との違いについても解説
記帳代行を依頼するメリット②:費用削減を見込める
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SoVa税理士お探しガイド編集部
s記帳代行を税理士に依頼することにより、明確な費用削減をもたらします。
まず、新規採用にかかる費用が削減されます。通常、新しい社員を採用する際には、採用活動やトレーニングに数百万円が必要となることがありますが、記帳代行業者との契約ではそのような初期投資は基本的に不要です。
おすすめ記事:経理は「雇う」?「委託する」?
次に、継続的な人件費の削減が期待できます。例えば、記帳業務を専門とする社員を月給20万円で雇用している場合、月額5万円で提供される記帳代行サービスに切り替えれば、毎月15万円の費用削減が可能です。このように、記帳代行を利用することで費用を抑えることができ、経済的な利益を享受できるケースは多いです。
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SoVa税理士お探しガイド編集部
一見すると、税理士や業者に記帳代行を依頼するときにかかる費用のみに着目してしまいがちですが、社内の記帳作業を行う担当者の人件費や教育費、採用費を削減できると考えると依頼時の費用はそこまで大きな負担にならないのではないかと思います。
おすすめ記事:記帳代行の費用相場や利用する4つのメリットとは?
記帳代行を依頼するメリット③:経営資源の効率化に繋がる
記帳代行を利用することで、業務負担や費用削減のみならず、社内リソースをより重要な業務に振り分けることが可能になります。特に、小規模事業者においては、経理担当者が記帳を含む全ての経理業務を行っているケースも少なくありません。
経理担当者が記帳業務から解放されることによって、他の業務に注力できる余力が生まれます。これにより業務にゆとりができ、ヒューマンエラーの防止にも繋がります。
また、創業初期の会社では経営者自身が記帳作業を行うことも多いとは思いますが、記帳代行を税理士に依頼することで、経営者は本業に集中できるようになります。
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確かに記帳代行を依頼するときに費用はかかるものの、経営者自身が記帳作業から解放されることは大きなメリットの1つでしょう。
おすすめ記事:記帳代行サービスの費用相場はどのくらい?実際の費用についてもご紹介!
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記帳代行は税理士に依頼すべき?おすすめの依頼先とメリットを紹介
記帳代行を依頼する際の注意点
会社の記帳代行業務を外部に委託する際には、税理士法に違反しないよう注意が必要です。そのため、以下のポイントに留意することが重要です。
税理士が関与するサービスを選ぶ
まず、税理士が関与するサービスを選ぶことが重要です。税理士が所属する記帳代行サービスを利用することで、安心して業務を委託できます。特に、税務申告や年末調整など、税理士の専門知識が必要な場合は、資格を持つ税理士が不可欠です。依頼する業務が税理士にしかできない場合、提供者の税理士資格の有無を確認しましょう。
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SoVa税理士ガイド編集部
税理士に記帳代行を依頼すべき理由でも紹介されていますが、税理士資格のない人に税務申告書を作成してもらい、納税者自身で署名することを考える方もいますが、これは税理士法違反ですので、注意が必要です。
必要な書類の事前準備
次に、必要な書類の事前準備が必要です。記帳代行業者に提出する書類には、支払明細表、現金出納帳、取引詳細が含まれます。また、通帳のコピーや給与データなども提出が求められます。これらの書類を事前に準備しておくことで、スムーズな業務委託が可能となります。
おすすめ記事:記帳代行のメリット・デメリット|依頼する際の注意点も解説
まとめ
記帳代行サービスを利用することで、小規模から大規模な企業まで業務負担の軽減、費用削減、そして経営資源の最適再配分が可能となります。企業の規模やニーズに応じた料金形態を選び、経理業務の効率化を図ることが重要です。これにより、企業は費用削減を行うことができ、経営者をはじめ従業員が本業に集中できるようになります。
この記事ではさまざまなケースの場合において記帳代行を依頼するときの費用や記帳代行を依頼することのメリットを紹介しました。「記帳代行を税理士に依頼すべきか?」「税理士に記帳代行を依頼するときの費用はいくらか?」などのお悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。
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